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占い素人から1年で月60万円稼ぐまで〜壁その壱「こんな鑑定で、ほんとにいいのかな…(心の声)」

(※注 タイトルの「月60万円稼ぐ」については「月商」となります。手元に入ってくる「月収」は月商から数十パーセント引かれます。)


サラリーマン時代と今を比較して
大きく違うことは、
ストレスフリーだということ、
自信を持って仕事を出来ていること、
そして幸せを感じているということ。

サラリーマン時代には朝礼があった。
人前でスピーチする場面があった。
売上目標があった。
ミーティングがあった。
評価があった。
付き合いがあった。

ストレスの根源がたくさんあった。
今はそれがない。

会社で働くというのは、
たくさんの人に囲まれており、
たくさんの人の目があり、
それがとても怖かった。

ちなみに人は嫌いではない。
むしろ好きだ。

しかし、人は集団でいると
ずるさ、醜さ、恐れ、弱さなどが現れる。

言い訳をしたり、
嘘をついたり、
人のせいにしたり、
見栄を張ったり…。

それは"エゴ"という。

利己主義というもの。
自己防衛の本能だから仕方がない。

その本能は、
会社という集団組織なら、
なおさら現れてしまう。

己の体を守るために発動している本能だ。
怪我をしないように、心に傷がつかないように反応している本能。

そうだとわかってはいるが、
私はそれらを見たり感じたりするのが苦手だ。

もちろんその本能は自分にもある。

自分のエゴも現れてきたりして、
自分が描く、なりたい自分の理想と現実のギャップにすごく苦しんだ。

私は、
集団組織で働く中で、
私の大事にしている理念や信念を
貫いて仕事をしたいという思いが
だんだん強くなっていった。

自分の理念や信念なので、
誰にも邪魔をされたくないし、
誰かに押し付ける勇気もない。

だから一人で働くことを
選んでいる。

そして、
人には負けないぞ、という
特技を使って仕事ができている。

何より、
元気になって帰られるお客様を見て、
自分の心と魂が満たされる。

だから今の仕事は最高で、
今の自分は最強だ。

⭐︎

だが、私を最強にしてくれる今のお仕事も、最初から順風満帆ではなかった。

仕事を始めてから数ヶ月は
理想と現実のギャップに悩まされ、
試行錯誤の連続だった。

評価されたいが故に、
自分を大きく見せようとしたり、
仲間の才能を妬んでみたり、
自分だけ無能だと挫けてみたりと、
そんな心の弱さがとても情けなかった。

集団組織の場合だけではなかった。
やりたかった仕事でさえ、
一人でやってる仕事でさえ
こうやってエゴは現れる。

辿り着いてみて初めて知った。
好きな仕事に就いても
まだ苦しみがあるんだ、と。

しかし、せっかくたどり着いたこの場所を
絶対に離れたくないと思った。

ここにいればお客様に会える。
それはずっと待ち望んでたことだ。

苦しみを感じたこの状態を終着地点としては
いけない。

大きく見せたければ実際に大きくなればいいし、
人の才能を妬むのであれば才能を伸ばせばいい。

エゴを原動力としてその壁を超えていけばいい。

ここにいたいと本気で思うからこそ、
なりたい理想に近づこうと心に決めた。

⭐︎

私の前に立ちはだかった壁と
どう突破したのかについて
今後シリーズでご紹介したい。

ご紹介するものは、
きっと占い師のあるあるだ。

占い師になろうとしている方や、
占い師を諦めた方や、
今まさに悩んでらっしゃる占い師の方や、
ただただ興味のある方など、
ぜひ読んでいただけたら嬉しい。

まず一つ目の壁は、
"自分の鑑定に自信が持てない"ことだった。

⭐︎

私はよく友人から「ねぇねぇ話聞いてよー」と相談を持ちかけられるタイプだったので、
占い師という職業はそんなに苦労せず
お客様がつくだろうと高を括っていた。

私の特技であろう"聴く"ことに占術を加えれば、
それなりに求められる占い師になれると思っていたからだ。

だけどその予想は外れ、
お客様は全然リピートしてくれなかった。

新規のお客様の獲得は宣伝や集客などの企業努力が大きく影響するが、既存のお客様を作るのは占い師の努力でしかない。

リピートしない理由はわかっていた。

自信のなさが鑑定に出ていたからだ。

「こんな鑑定で、ほんとにいいのかな…(心の声)」

そう思って鑑定していた。

カードを読むことに必死で冷や汗をかき、
お客様のリアクションの薄さに動揺し、
当たる当たらないに振り回され、
手応えがなく終わることが多かった。

最も最悪な場合には声が震えたり、
声が思うように出ないこともあった。

リピートしなくて当然だ。
中には納得しない様子で帰っていかれるお客様もいた。

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

やっとみつけた使命だと思ったのに…
こんなに難しいことだったとは…
やりがいも感じる中で、初めて立ちはだかった壁だった。

壁は軌道修正の合図。
占い師になった今からが本番なのだ。
やりたいことは今からが始まりなのだ。

そう自分を勇気づけて、
自信が持てない理由と向き合ってみた。

いつも困ってしまう事は以下であった。

①引いた4枚のカードで解決までのストーリーが組み立てられない。
②カードをどう訳せばいいのか悩み、咄嗟に言葉が出てこない。
③当たってないのではないかとお客様の反応が気になりすぎる。
④時間がもたない。

以下に詳しく説明したいと思う。

①引いた4枚のカードで解決までのストーリーが組み立てられない。

私の場合、以下のように4枚のカードを引く。

1枚目は現状のカード。
2枚目は進むべき道のカード。
3枚目は課題のカード。
4枚目は乗り越えるために必要な行動等を現すカード。

タロットカードリーディングの講習を受けた時、4枚のカードでストーリーを組立てるよう教わった。

講習の時はある程度時間をかけても問題はなかったが、実際の鑑定では読むのに時間はかけていられない。

時間がかけられないプレッシャーとお金をいただいている責任で、冷静なフリをしている心の中ではプチパニックを起こしていた。

読みやすいカードもあるのだが、
このお悩みでそのカードが出るとはどういうことだ!?と感じるような読みにくいカードもあり、ドキドキする。

タロットカードは78枚あり、その中に「お金」を現すカードがある。

恋愛相談の時に「お金」のカードが出たりすると、「ど、どういう意味になるのだろう…(汗)」など、心の中であわあわあわ、となる。

②カードをどう訳せばいいのか悩み、咄嗟に言葉が出てこない。

①にとっても近いが、こちらは意味は捉えられるけど、言葉が出てこないパターン。

タロットカードの大アルカナに「星」というカードがある。

私のカードにおける「星」は、女神、輝き、慈愛、遠い、スターなど様々な意味を持つ。

例えばお悩みが「彼と復縁できますか?」だとして、1枚目に「星」のカードが出た場合と、3枚目に「星」のカードが出た場合では訳し方が違う。

1枚目の現状に「星」が出た場合、「二人の物理的な距離は遠いけど縁で繋がっている」などと言葉が浮かびやすい。

だが、3枚目の課題に「星」が出た場合、「課題の場所に星ってどういう言葉で伝えたらいいのだろう…(汗)」となったりしてしまう。

「自分自身を輝かせる努力が必要だ」など、今なら時間をかけず答えられるが、当時は言葉が出てこなくて、心の中であわあわあわ、となっていた。

③当たってないのではないかとお客様の反応が気になりすぎる。

私を目掛けて来ている訳ではないフリーのお客様を対応することももちろんある。

(その時空いてる占い師で鑑定を受けようと思っているパターン)

中には、「あなたのことはまだ信用してません。さぁて実力を見せてもらいましょうか。」と言わんばかりに多くを語らない方もいる。

「うーん…」といったリアクションをいただいてしまった時には、冷や汗とわき汗が吹き出してくる。

お客様のリアクションに一喜一憂し、神経が削られ、鑑定に迷いが生じる事もよくあった。

④時間がもたない。

具体的なお悩み相談であれば、お客様も聞きたい事が山盛りだったりするので、鑑定時間はあっという間だったりする。

しかし、漠然とした相談の場合、聞きたい事は特に準備して来てはいない、という事も往々にしてある。

私の中での漠然としたご相談No. 1は、「私の恋愛運はどんな感じですか?〜今好きな人はいないver.〜」。

この質問だけに答えるのであれば5分もいらない。

鑑定時間が30分の場合、この後25分間のボールは占い師が持っている。

お客様主導というよりは占い師主導で進めていくこの形に、当初は冷や汗ものだった。

⭐︎

ではここから、上記①〜④の事項について、
どのように乗り越えたかをたっぷりお伝えできればと思う。

①引いた4枚のカードで解決までのストーリーが組み立てられない時。

正直これをクリアするには、ある程度場数が必要だ。

なので、鑑定という場数だけではなく、自主練習を重ねる必要がある。

場数が必要な理由は、
緊張せず落ち着いて対応ができるようにし、カードの出方のくせを知る事が出来るから。

段々とカードと会話が出来る感覚になるのがとても面白い。

カードがかけがえのない相棒になっていく感覚だ。

■解決策(1)カード全体の色を見る。

ある時閃いた事がある。

4枚のうち、全体的に明るいカードならば、その願いに対して見通しが良く、全体的に暗いカードならば、見通しが悪いのではないかという事。

今現状では叶う確率○○%、といった感じ。

この事は教科書に載っていた訳ではないし、先生から教わった訳ではない。

場数を重ねる事により、カードの出方の傾向が読み取れたのだ。

その閃きを信じ、鑑定内容のフィードバックに取り入れた。

その頃から口コミに「当たる」と書かれる事が多くなった。

全体の明るさ、暗さ、の状態を見ると、とりあえず「願いは叶いそうですよ!」など瞬時に答えを伝えられる。

いったん大まかな答えを伝えた上で、細かくフィードバックしていけば、占い師も焦る事はないし、お客様からの信用ポイントも一つ加算されるので試して欲しい。

■解決策(2)ストーリーを立てない。

何もご丁寧にストーリーを立てなくても良い、と何度か鑑定するうちに思っていった。

それよりも、4枚のカードのうち気になるカードがあればそれを伝えたりしている。

例えば恋愛系のご相談で引いたカードの中に「吊るされた男」のカードがある場合、「自分の気持ちに嘘をついて犠牲的な恋愛をしていませんか?」と聞いてみたりする。

そうするとお客様から色々な事実が聞けたりして、ストーリーが出来上がってくる場合がある。

占いとは、目の前のお客様のこんがらがった思考の紐を解いてあげる事でもあるので、そうやって導いて行きながら、お客様と連携して進めていけばいい。

■解決策(3)カードとおしゃべりする。

前述したように、中には多くを語ってくれないお客様もいる。

そういう場合は、カードに聞いてみたりする。
質問をして一枚引きをするということ。

「このお客様は過去に恋愛で辛い思いをされましたか?」や、
「好きな男性に対して行動のクセがあれば教えてください。」など。

言っておくが、カードの現す事は絶対だ。
その前提を絶対に忘れてはいけない。

カードの現す事を参考に、
「過去にこういう事がありませんでしたか?」
「好きな男性に対していつもこうしてしまいませんか?」
とお客様に聞く。

ちなみに、こうやってお客様にヒヤリングをしていく中で「別にそんな事はないです。」と言われた場合、「わかりました。」と言って次の展開を考えた方が良い。

「別にそんな事はないです。」といわれた事にこだわりすぎないことが大事だ。

カードが現す事は絶対、お客様がまだ気づいてらっしゃらないのかも、と動揺せずに次に進めばいい。

カードへ質問し、より多くの情報を収集し、リーディングをより深く、自分に対して読みやすく展開していく事が大切だ。

②カードをどう訳せばいいのか咄嗟に言葉が出てこない時。

私は記憶力がよくない。

カードの意味が感覚でわかったとしても、言葉として表現する際に詰まったりする。

それを解消するためには記憶に頼る必要はないと考える。

■解決策(1)あんちょこを作る。

この画像を見ていただきたい。

画像1

78枚の全てのカードにおいて、
1枚目に出た場合、
2枚目に出た場合、
3枚目に出た場合、
4枚目に出た場合の訳し方を事前に作った。

学んだ事の整理整頓にもなるし、
辞書にもなるので一石二鳥だ。

とにかく言葉が出なくてもたもたしていると、
自分もお客様も不安になってしまう。

勉強にもなるので、
ここは手間を惜しまずに作っていただく事を
おすすめする。

■解決策(2)本を見る。

なぜ見るのかというと、文章から言葉を借りるためだ。

鑑定は時間を買っていただいているので、時間をかけすぎる事は信用を失ってしまいかねない。

言葉が咄嗟に出ない場合、時間をかけずにスッと本を開けばいい。

自力で生み出すよりも的確な言葉が入ってきたりするので、意外と有効な手段だ。

開いたページをお客様に見せたりして、
写メなんかも撮ってもらったりしたら、
パフォーマンスとしても不自然ではないだろう。

③当たってないのではないかとお客様の反応が気になりすぎる時。

これはあるあるの上位なのではないかと思う。

だけどこの問題はクリアしないと、占い師生活を続けていくのがとても苦しいので頑張っていただきたい。

■お伝えしたい事(1)カードの現す事を信じ切る。

先に述べた事と重複するが、カードの現す事は絶対だ。

そこがブレてしまうから不安が生じ、その後の鑑定はガタガタになる。

現れているのは、自分自身の言葉ではなく、カードの言葉なのだ。

お客様を守っている何者かが、自分の身体を使って伝えようとしている事をカードが現している。

その事を忘れないで欲しい。

自分の超能力などではない事を忘れてはいけない。

お客様が「うーん」というリアクションならば、今はピンと来ていないだけ、気付いていないだけなのだ。

少し先の未来で気付く可能性もある。

不思議なもので、私が超新人時代の時にも、ベテラン先生達と鑑定結果が同じだった事が何度もあった。

お客様が教えてくれた。
「○○先生にもそう言われました!」
と。

一度や二度ではない。
何度もあった。

私の実力ではなくて、伝えたいメッセージがベテランの先生を通じても、私を通じても同じなのだ。

占い師がブレない軸をしっかり持っていないと鑑定は成立しない。

これを取り入れてみる少しの勇気があれば、今後大きな自信が付いてくる事は間違いない。

■お伝えしたい事(2)当たる当たらないという概念を捨て去る。

どこかで書いたが、
売れている先生ほど、
当たっているのだろうかとか
当たっていないではないのだろうかなどを考えていない。

今目の前のお客様に必要なメッセージは何か、
取り除かなければいけない苦しみは何か、
そこにフォーカスしている。

占いは天気予報みたいなものだ。

今の時点では1ヶ月後の降水確率は○○%となってます、という事である。

現時点でカードが現す未来はこうですよ、という事。

未来は創っていけるから、
描きたい未来にするには何をどうやって頑張ればいいのかを導いたりする事に重きを置けばいい。

真摯に占い師という仕事に取り組んでいけば、必ず当たる占い師となるだろう。

当てに行こうと思わない、純粋できれいな心の占い師がきっと神様に可愛がられるはずだ。

④時間がもたない時。

5分で終わってしまう鑑定はお互いが地獄だ。

これは対応力でカバーするしかない。
占い師は対応力が必要だなぁと常々思っている。

■解決策 フォーマットを頭の中で用意しておく。

例えば先程記載したご相談内容、「私の恋愛運はどんな感じですか?〜今好きな人はいないver.〜」の場合、以下のように展開して行こうと決めている。

・今年の恋愛運
・一年以内に好きな人と出会える確率。
・好きな人と出会えるためにしなければいけない行動。
・いつ出会えるのか時期を見る。
・どんな出会い方なのか。(アプリ?職場?友達関係?その他?)
・どんな人物なのか。(年上?年下?内面は?外見は?)
・結婚は出来そうか。
・子供は育てそうか。

だいたいこれで15分〜20分はかかる。

その間で盛り上がるポイントがあったりするので、そこを深掘って見てみたりする。

時間が余ったら他に聞きたい質問を伺い、なければ恋愛以外に聞きたい事がないかを展開していく。

転職バージョンなど他のフォーマットも用意しておくと、もう怖いものはない。

⭐︎

別の回でお伝えしたが、私はタロットカード以外に数秘術も使っている。

タロットカードだけで占う方もいるが、
より人物像を掴みたい時は、
数秘術や占星術などのパーソナルデータがわかる占術を加える事も有効だ。

鑑定に自信がなければ、
自信がない部分をカバーしていけば良いだけの話だ。

自信がない、そんな事で占い師を諦める必要はない。

ただ単純に、より良い占い師になるための課題が現れただけの話である。

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