シェア
藍晶
2018年3月13日 20:25
総評 マジック・リアリズムの手法を取り入れつつ解説的なエピソードを交えながらインドの極彩色的混沌を日本人に分かりやすく描き出している。イメージ的に、と言ってもいいかもしれない。シニカルな自虐的ユーモアを含んだ語りには言葉選びや表現にセンスと勢いがあり落語的な印象を受けた。確固たる文体があり、言葉による表現を模索してきた作者の努力の成果を感じる。百年に一度という大洪水によって溢れた泥の中から出たア