見出し画像

201.「主体性を発揮する」7つの習慣が説く「主体性」とは?

最近、取り組むいろんな仕事で「主体的」という感覚をとにかく大事にしています。

与えられた仕事は何もありません。
確認されてもわかりません。
自分で生み出し、やってみて、どうだったかを振り返る。
正解のない道を選択し、正解にする。

そういった仕事の進め方ばかりを最近しています。
非常に力が付きます。
何をやるかよりも、0→1で物事を創り出しているか、その方が大事だと肌身をもって感じています。

さて、「主体性を発揮する」といえば世界的名著の『7つの習慣』の第一の習慣として有名ですが、今一度この「主体性」というのは何なのか、何が大切なのか、まとめてみました。

『7つの習慣』を初めて読んだのは7年前のことです。
あの衝撃は、今でも忘れられません。

「主体性」とは「自分の反応を選択する能力」こと

『7つの習慣』の著者スティーブン・コヴィー氏は、主体性を持つということを以下のように定義しています。

コヴィー博士は「7つの習慣」の中で、主体性を持つということを「人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任をとるということ」と定義しています。

https://www.franklinplanner.co.jp/c_fpl/selfstudy/ss-09.html

「責任」は英語で「responsibility」といいます。
これは「response(反応)」と「ability(能力)」が合わさったもので、つまり「自分の反応を選択する能力」のことだといえます。

また、語源は「respondere」というラテン語で、「応答する」という意味があります。

周囲で起こったことに対して反応、応答し、自分の行動を選択する。
人間が元来有している力で、それは特にトレーニングをしたから身に付いたというわけではありません。

ただ、それを発揮するか否か。
主体性を発揮したと思う出来事はどんなことでしょうか?
なぜ主体性を発揮したと言えるのでしょうか。

尽きることのない問題、課題に対して我々は、問題になるのではなく問題解決者になることが必要だと、コヴィー氏は述べています。

何かに対して受け身で応えるのではなく、自分の反応、行動を選択して問題解決者になること。
今、自分に当てはめられるのはどんなことでしょうか?

「主体的」と「反応的」は真逆

起こったことやその人への刺激、問題、出来事に対してそのまま感情的に反応してしまうことを「反応的」というのであれば、「主体的」は全く逆の言葉になります。

これは自分の周りの状況や人が原因だと思う考え方で、一言でいうと他責な思考だということがいえます。

反応的な人と主体的な人の違いは、以下の「刺激と反応モデル」という図がわかりやすく説明しています。

7つの習慣 野田村悠加
刺激と反応モデル
https://www.franklinplanner.co.jp/c_fpl/selfstudy/ss-10.html

外部からの刺激に対して直感的に反応を選択しています
反応も選択なんですね。

一方主体的な反応は、この刺激と反応の間に「スペース」が存在します。
反応の前に一呼吸置いて、どう反応すべきかをこれもまた選択しています

日常茶飯事で起こる、理不尽なことや想定外のこと。
それらにどう反応していますか?
スペースを挟むと、一体どんな行動ができるでしょうか。

すべての事象に対して、我々は必ず何かしらの反応を選択しているのです。

影響の輪と関心の輪を正確に捉えること

さて、反応を起こすにせよ、日常では様々な出来事が起こっています。
自分の周りのことから、他人のこと、ひいては日本という国や世界単位で起こっていること。

様々な起こることに対して、自分はどこまで関心を持ち、どこに影響を与えられるか。
この主体性の話で最後に挙げるのは「影響の輪と関心の輪」という、主体性を発揮する非常に重要な考え方です。

世のこと、国のこと、今朝のこと、マクロな視点からミクロな視点まで、出来事で溢れかえっています。

例えば、まさにコロナウイルスに関しては世界的な出来事ですね。
それに対する対策は国の話。
あとは、毎日せっせと働いている会社の仕事。この先どうなっていくんだろうというのは、会社で起こる出来事です。
友達が転職をしたら他人のことで、上司の機嫌も他人のことです。
自分の目標の進捗や、今朝も早起きができた、などは自分のこと。

こうした出来事は、日々に溢れかえっています。
関心があるものから、ないものまでたくさんあります。

さて、関心のある出来事のうち、「あなたが直接的、間接的に影響を及ぼすことができるもの」はどれでしょうか?

関心の対象は、自分が影響を及ぼすことができるかできないかの二つに分かれます。
国の施策に関心はあっても、自分では影響を及ぼせない。
でも今朝起きる時間は自分で決めて動かせる。
天気はどうにもできないけれど、今日の晩ご飯は自分が影響を及ぼせる。

このように、関心の輪の中に影響の輪がある下図のようなイメージが、身の回りに起こる出来事に当てはめられます。

「関心の輪」と「影響の輪」
https://www.franklinplanner.co.jp/c_fpl/selfstudy/ss-11.html

影響を及ぼせないことばかりに意識や行動を向けていると、ネガティブな思考に陥りがちであったり、今本当に大事なことに向き合わなかったりと、行動する機会が減ってしまいます。

一方で、主体的な人は自分が影響を及ぼせることに集中するため、結果が変わったり、行動が改善したり、少しずつ影響を及ぼせる我が広がっていきます。

「影響の輪を広げること」ということが大事で、自分の管理下にあることに集中することが、主体的に動くことに大きく関係していることがわかります。

元アメリカ大統領のリンカーンは、このように語っています。

私を批判したり攻撃したりする文書すべてに目を通そうとしたら、ましてやそれらを答えようとしたら、余分な仕事のためにこのオフィスは閉めなければならなくなってしまうだろう。私は、自分の知識と能力の範囲内で最善を尽くす。私は最後までこれを全うするつもりだ。もし私はすべて間違っているという結果が出れば、私は正しかったと判断する10人の天使は何だったのだろう。逆に私はすべて正しいという結果が出れば、私に対する批判は何も意味を持たなくなるのだ。

https://www.franklinplanner.co.jp/c_fpl/selfstudy/ss-12.html

あなたの主体性はどこにありますか?

世界的名著の『7つの習慣』の一つ目が、この「主体性を発揮する(主体的である)」ということ。

これはそれほど何においても、何をするにしても、重要だということを示しているように思います。

僕も改めて自分の影響を及ぼせない部分に左右されるのではなく、何が自分の影響下にあるのか、管理下にある行動なのかを見極めて、影響の輪を広げ続けます。

さて。

どこまでがあなたの影響の輪の中にあるでしょう。

あなたの主体性は、どこにあるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?