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26.『Galileo Galilei』という音楽との出逢い

20歳前後の感性というのは、なんだか特別のように感じます。

あの時期の自分は、自分を俯瞰的に捉えられているように思い込んでいて、世間が少しずつわかってきたような錯覚に陥り、結局は自分のフィルターを通して濃厚な色眼鏡で世界を見ていました。

瑞々しい、僕にとっては20歳、21歳の頃の感覚、感性、脳内は、今じゃ再現できないような気もします。

言わば青春時代。
たくさんのことを思い、考え、悩み、感じた時代でした。

そんな時期に偶然知ったバンド、「Galileo Galilei」。

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心の奥に染み渡るようなその音楽は、全くの新しいジャンルを聴いたようで。
今までにない角度から、僕の心にじわりと染み込んできました。

声?音?リズム?
いろんな要素が考えられます。

僕はプロではないので音楽のことはよくわかりませんが、一つ、すごく衝撃を受けたことだけは鮮明に覚えています。

稚内』という曲。
メインのメンバーが北海道稚内市出身で、そのタイトルがついた曲です。

何が稚内なのかはよくわからなかったのですが、聴き終わってから、「なんだこの曲は……」と戦慄したのは、人生でこの曲と、もう一曲だけ。
(ちなみにもう一曲は、Aimerの『悲しみはオーロラに』です。どこかでまた紹介したい。)

中でも有名なのは、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の主題歌である、『青い栞』。
PVはこちら。

ボーカルとドラムが兄弟で、年代が近い。
どんな人生を歩んできたら、20歳にも満たない頃に『青い栞』の歌詞が書けるのか。
何を思って生きてきたら、こんな言葉が浮かんでくるのか。

知れば知るほど、その深みにハマっていってしまいます。

大学生の頃からずっと、僕は今でもこの人たちの音楽を聴いています。

彼らは2008年に開催されたロックフェス「閃光ライオット」で初代グランプリに輝いていますが、その頃の音楽からずーっと進化し続けている。

アルバム毎に、表現する音楽が変わっている。

それは単純に迷走ではなくて。
「Galileo Galilei」という信念を突っ走った上での進化であり。

2016年に活動を休止しましたが、僕はその音楽に復活を待ち続けて。

今は「BBHF」というバンド名で、一新して活動されています。

久々に聴いた瞬間、ああ、これだ、と勝手に腑に落ちていたのを覚えています。
僕は、この音楽が好きなんだと。

特に『PORTAL』と『パレード』というアルバムは、僕がこの先もずっと聴き続けていくだろうなという、僕の好きが詰まった曲が並んでいます。

YouTubeチャンネルもぜひ。

Galileo Galileiが、今のBBHFの彼らが奏でる音楽を、僕は応援し続けます。

一貫した世界観を、信念を持って表現し続ける。大事。

僕も創作者の一人として、アーティストの一種として、信念と共に表現し続けます。

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