12.”勝つ”という結果と、その過程を学んだ野球人生
結果と過程、どっちが大事ですか?
という質問には、何と答えるでしょうか。
僕は迷いなく言い放ちます。
結果、だと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
14年間、野球をやってきました。
小学二年生から大学卒業まで、飽きもせずに、ずっとバットを振り続けました。
ボールを投げ続け、グラウンドを走り抜けていました。
何のために?
勝つためにです。
チーム全体で勝つために、チームでトレーニングするのです。
ただ僕自身は、長くは続けてきましたが、総じて勝ちの少ない野球人生でした。
高校もそんなに強い学校ではなかった。
大学では、強豪校出身のメンバーばかりでしたが、なかなか思うように勝ちにつながらなかった。
高校では一年秋から出場していて、大学では三年生から学生コーチ。
試合に携わる期間は長かっただけに、悔しい思いもたくさん経験してきました。
伝統校だったので、たくさんのOBの想いもあります。
応援してくれているチアリーディング部や、吹奏楽部の人たちの想いもあります。
もちろん、親、友達、大学の先生。
いろんな人たちが、僕らの勝ちを願っている。
そうすると、練習でどれだけしんどい思いをしたとしても、どれだけ厳しい状況を乗り越えてきたとしても。
勝つことこそが、たくさんの人たちへの感謝の表現だと。
勝つことこそが、練習に意味をもたらしてくれるんだと。
そう思っていました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ではその過程はどうだったか。
非常に大切なものとなりました。
単なる思い出というだけでなく、自分自身を知ることができて、今に生きる経験もたくさんあります。
野球は人を創るスポーツだと思っています。
随分と、僕は野球に育ててもらいました。
結果の出た過程しか意味がないと思っていた。
結果が出ないと過程には意味がないと思っていた。
野球を引退し、大学を卒業しました。
社会人になってたくさんの人に会いました。
こういうのを頑張ってみようかな、こんな未来だと面白くなりそうだな、と、僕は少しずつ変化してきました。
結果を決めて、中身を埋めるんだよ。
そう学んできました。
受験や甲子園のような、誰かに、何かに決められた目標が、社会人になるとなくなりました。
自分で決めるという、新しい一歩を踏み出す経験をしてきました。
その過程は。
意味があるものにはしていくけれど。
苦しいだけのものではなく。
辛いことばかりでもなく。
幸せであればいいなぁ、と思うのです。
目指す過程も、楽するわけじゃなく、本気だからこそ、全力だからこそ。
楽しく。幸せで。
何より勝つために、ですが。
結果を残すために、過程も大切にしていけるような。
そんな挑戦をしていきたい。
野球人生を通して学んだ、今の結果と過程の考え方。
結果と過程、どっちが大事ですか?
僕は迷いなく言い放ちます。
結果、だと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?