マガジンのカバー画像

コラム的な

220
特になんの意味も意図もない、僕の脳みその一部です。
運営しているクリエイター

#思い出

271.あの頃を振り返るように生きる

季節の変わり目。 去年の同じ10月末の頃は一昨年の、5年前の、10年前の10月末は、どんな人生だっただろうか。 そんなことを、時たま振り返ることがあります。 10月は、僕にとって結構特別な月です。 野球人生を終えた最後の試合は秋のリーグ戦で、最終戦が10月14日~16日でした。 鮮明に、あの試合を覚えています。 リーグで唯一ナイター試合の同立戦(同志社 vs 立命館)で、球場のライトが眩しく見慣れない色の土の上を走って三塁のコーチャーズボックスに向かっていました。 そ

267.「記憶」を「思い出」に昇華し続けたい

秋の空気が漂うようになってきました。 外の匂いを吸い込んで「秋だ」と感じます。 匂いと記憶は深い結びつきがあるといいます。 皆さんも懐かしい匂いや香り、季節の変わり目の空気から記憶が想起されるような経験がある方も多いかもしれません。 僕がよく思い出すのは、大学四回生の頃。 学生生活最後の一年間は非常に濃くて、たくさん思い出があります。 毎月毎月、何があったか思い出せる。 そんな一年だったように思います。 さて、ふと秋の訪れを感じて、昔を思い出しながら、思うこと。

248.勉強が楽しかった小学生の頃の先生たち

勉強が楽しいと特に感じていた時代がありました。 小学六年生の頃です。 基本的に勉強は好きですが、なぜ特にその頃が楽しかったのでしょうか? 勉強の内容が難しくなかったから、でしょうか? 中学になると算数は数学になりますが、変わらず数字と計算は続きます。 国語、理科、社会は、古文や古典や現代文、生物や物理や化学、歴史や地理や政治など細分化されます。 ただ、小学生の国語算数理科社会という4科目は、そうした世の中のすべてを包括しているほど広かったともいえます。 では、初めて知

216.詩人きむさんの紡ぐ静謐な言葉たちは時を超えて響く

小学六年生の文集のことを、今でもたまに思い出します。 修学旅行、運動会、校外学習、そして卒業式など、学校行事の全てに「最後の」が付く一年間。 滋賀県栗東市立葉山小学校の出身です。 小学生の頃は、本当に自由に過ごさせていただいていました。 何をやってもそこそこできる自分がいて、仲の良い友達や幼馴染と毎日のように騒がしく、目一杯楽しく生きていたように思います。 小学生の思い出は、結構残っています。 またいくつか書いていければと思いますが、今回はその中でも小学六年生の頃の

215.背番号52は僕の野球人生の集大成

背番号という文化は、不思議なものです。 野球を長くやってきました。 背番号を背負って試合に臨み、その番号に誇りを持ち、精一杯プレーします。 野球に限らず、他のスポーツでも背番号は多く存在します。 サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボールやハンドボールなど、挙げればキリがありません。 さて、そんな背番号。 野球でいうと、主にポジションによって決まっていますが、プロ野球やMLBだと番号自体に大きな意味が付随することもあります。 永久欠番。 多大な功績を残した人

206.「ポケモンは金銀派です」という世代は全員集合

『Pokémon LEGENDS アルセウス』(2022年1月28日発売)が話題です。 最新作のポケモンは、なんと過去の土地が舞台。 後のシンオウ地方(『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』の舞台)と呼ばれる場所が、今作の舞台となっているそうです。 今までの舞台は、実在する地方がモデルとなっていました。 このように各世代でモデルとなった地方があったわけです。 もう、最近は全くわからなくなりました。 初期の赤のときの151匹、銀のときの251匹とか言ってた頃が懐かし

148. 打席に立つような瞬間をたくさん迎える人生を創りたい

緊張したい、といったらおかしいでしょうか。 いい緊張はいいパフォーマンスを生み出します。 ピリッとした空気、張り詰めた息……あの感覚は忘れがたい瞬間ばかりです。 例えば、受験の本番開始直前。 体育祭のリレーでスタートラインに向かっている途中。 本命企業の面接の順番待ち。 告白する、その口を開くまで。 そして、ネクストバッターズサークルから打席に立つまでの間。 いつも、その瞬間ではなく、そのほんの少し直前に訪れる無情な静寂。 まるで世界から音がなくなったように感じる、そ

130.これが自分の夏。空気、光、熱、土の匂い……。

コラムちっくな感じ。 今日から夏ですよ、という日はありません。 今日から2021年ですよ、今日から新年度ですよ、今日から新学期ですよ、今日からお盆休みですよ、はありますが、今日から夏ですよ、という日はないですよね。 夏が来た、と人はどこで判断するのでしょうか。 どこで夏が来たと認識されるのでしょうか。 朝。家から外に出た瞬間の空気の匂い。 歩いているだけで汗ばむ気温。 セミの声。突き抜けるような青の空。 ラピュタでもありそうなほど壮大な入道雲。 風鈴の音。花火の

121.書くことは思い出を残すことでもあったりする

誰にも見せないと決めて書いている日記があります。 毎日は到底続かないので、本を読み終わったときとか、何か嬉しいことがあったとき、頑張ったな〜って思ったときなど、何か心動いたときだけに書くというルールを決めて、日記を書いています。 月に数回のときもあれば、半年空くこともあります。 大学二年生の頃から始めていて、僕の想いの変遷が詰まっている、大切なノートです。 そのときの想いは、そのときだけのものです。 真似されることもなく、他の人に同じことが起こったからといって同じ想い

117.初夏が好き。新緑の季節が好き。記憶の中の夏はだいたい美しい。

夏が好きなんだね。 先日、仲の良い友達に言われました。 そうかなぁ?と思いました。 僕の好きな季節は季節の変わり目で、真夏の暑さは得意ではありません。 ただ、野球人として、夏はメインの季節なのです。 夏は、空気が暖かくて、夕方の柔らかさとか、夜の深さとか、時間の色が好きです。 懐かしい夏の写真を並べてみました。 確かに、僕は僕が思っているよりも夏が好きなのかもしれない、と思いました。 夏の夕暮れ時です。 この時の空気の匂いが、またエモいのです。 ひぐらしの声が聴こ

83.40年前とは思えない人の輝きを、40年後も感じているのだろうか

松田聖子。 ちょうどデビューされた頃が僕の母親が学生だったなので、僕が子どもの頃はよくこの伝説のアイドルの曲を聴いていました。 1980年代を代表する、知らない人はいないんじゃないかと思うほどの有名人です。 80年代の世界は、なんだかエモくて(最近使いがち(笑))、人間臭くて、いろいろ生活が便利になってきたように思う、まだまだ不便な時代で、そんな世界観が好きです。 待ち合わせ一つとっても、一大イベントだったのかもしれません。 生憎僕はその時代にまだ生まれ落ちていないので