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テディ・D、ゴサクの家で…2-サイレント・ネオ-boy meets girl-

「オジャム、お前は、居候という立場をわかってねえな…」
「お願いします、3倍働きますから!」

オジャムはただただ頭を下げ続けた。

「だめだ、だめ…得体のしれない娘を泊めるわけにはいかん、帰ってもらう!」

これを聞き、オジャムはがっくりと肩を落とした。


そこに、テディ・Dの手を引いたサシャがとことこと近づいてくる。

「オジャムいいか、断るからな。居候を増やすなんてとんでもない話だ!」

ゴサクはそういって念を押す。
サシャはゴサクを見ると、

「ゴサクのおじたん。さーたんのともだちのてでぃ・でぃーだよ!」

と言ってにっこり微笑んだ。サシャは新しい友達と一緒に泊まることができるなんてと、心が弾んでいるのだ。
するとゴサクは怒った顔をでれっとほころばせる。

「そ、そうかサシャの友達なのか…よかったね、友達ができて!」

ゴサクはそういうと、くせっ毛であるサシャの頭をなでた。
それから、オジャムをにらんで、断りを入れるようにとの促す合図を出した。

「サシャ…残念なんだけど…テディ・D、ごめんね…」

それを受けて、オジャムはもう今にも泣きそうな消え入る声で言った。
サシャはいつもの癖でひとさし指を加えると、ゴサクとオジャムを交互に見つめている。
それから、大きく無垢な瞳でじっとゴサクを見据えた。

「ゴサクのおじたん、てでぃ・でぃー、とまっていいよね!?」
「いや、そ、その…なんというか…」

ゴサクが言葉をつまらせると、オジャムが言葉をはさんだ。

「ゴサクの親方がダメだっていうんだ…」

それを聞くと可憐な瞳でゴサクを見据えているサシャの顔がさっと曇る。
ゴサクはなかなか、その視線に目を合わせることができずに下を見て、しきりに指をこすりあわせている。

「ほんとうなの…?」

サシャは悲しげに言ったがすぐに思い直し、

「ゴサクのおじたん、そんなこといわないよ、オジャム。そんなこというなら、さーたん、おじたんのこときらいになっちゃうもん!」

これを聞くとゴサクは驚き、「えっ!?」と大きな声で叫んだ。

つづく…(サシャには弱いゴサク、いったいどうなる!?)

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