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砂漠の陣3-サイレント・ネオ-boy meets girl-

「貴様、シャギ党のことを烏合の衆呼ばわりするとは、ききずてならんぞ!」

シャギ十将たちは腰に差す刀の柄に手をかける者、今にもガスズに殴り掛かりそうな者、みないきりたち、仇のようにガスズをにらんだ。

「烏合の衆が気に障ったのならおわび致そう。ともかく、寄せ集めた1000の兵がいたとしても、それははりぼての虎になるは目にみえてござる」

この言葉にシャギはこめかみをひくつかせながらも、大物ぶって仰々しく言った。

3

「ガスズ殿はまだ若い……戦というものをご存じないのであろう。よいか、戦で大事は兵の数よ。兵が多ければ多いほど、有利になるのが兵法よ」

「必ずしも数多ければ勝るものではない。かつて地球の古代、日本の桶狭間にて織田の信長は、わずか2000の兵で20000の今川軍を破ったと聞きまする。あるいは中国は赤壁の戦いで十分の一とも言われる呉軍が曹操100万の軍を破ったは閣下とてご存じであろう」

「それは相手が油断したまでよ。まして、時代錯誤も甚だしい。今はCAの時代よ、古代の事など何の参考にもならぬ。まして、このシャギにぬかりはないわ!」

「それは頼もしいことで……」

ガスズは嫌みたらしくマントをひるがえし、右肩にかけてみせた。

「閣下、このような青二才のほざく言葉など、聞くに値はしませぬ」

そういいながらスキンヘッドの大男が前に進み出た。シャギ十将の一人、バーガーマンJrである。この男の兄はムサシに討たれたバーガーマンである。

「閣下、是非この私に先陣をお任せくだされ!」

「ふふ…兄の汚名をはらすは弟ということか!?」

「さようでござりまする。砂漠の民どもにシャギ党の恐ろしさ、骨の髄まで見せつける所存」

「その威勢はよし、お前に先陣を任せよう!」

「ありがたき幸せ!」

「してマーバイムよ、相手の備えはどうなっているか!?」

サイレント・ネオ-boy meets girl-(砂漠の陣/先行配信中)

BGM

-登場人物-

テディ・D:ゴスロリの格好をし、腕には9.8と数字をほり自死がんぼうがある少女。
オジャム:お飾りの提督をしていたが、父親をころされたあげく、砂漠に追放された。命からがら助かり、ゴサクの家で豚小屋などを掃除して糧を得ている。心優しい少年。
サシャ:誘拐船でオジャムと出会った6歳の女の子。勘が鋭く、ゴサクに気に入られている。その正体は…!?

ムサシ:地球(テラ)・ネオ東京出身の19歳の青年。愛機サイレント・ネオをあやつり、第5次地球・コロニー戦争において100機墜としを達成、英雄認定及びスーパーエースの称号を得た。地球のCAリーグにも参加している人気パイロットでもある。しかし、戦う意味を見失い、月歌に放浪の旅に出る。

ソック:ムーンキングダム・斥候隊副隊長。ボーナスをなくしてしまい、恐妻トド子に家を追い出された悲しき中年男性。

シャギ:極悪非道の仮面騎士と呼ばれる男。若いころは、義侠を持ち黄金のシャギと呼ばれていた。青年時代に地元の若者たちと悪党を結成、砂漠地帯で暴れまわったが、ゲンバ提督の娘に手を出したことで怒りをかってしまう。顔を切り刻まれ、腕と足を切り落とされたあげく、投獄された。しかし、復活後は人が代ったように残酷になり、シャギ党を結成して、ついにはカイバの提督の座を強奪するに至った。

ムドー:月歌だけでなく、コロニー連合などで十数年の間、傭兵として戦場をわたりあるいてきた猛将。残酷な攻撃をすることもあるが、騎士道と義理を尊ぶ武人。シュトライツァー党では義兄弟のシュトライツァーの副将として活躍、北国随一の武将とまで呼ばれるにいたった。ダークブルーのパンツァーを愛機としており、精鋭の青備え50機を率いる。

ガスズ:ムサシのライバル。CAリーグでは常にムサシと同時に昇級しており、何度か土をつけている。黒いCAヤシャをあやつる。唯我独尊を地で行く男。

マギー教授(おねえ)とみなみちゃん(アイドル):一年前に地球(テラ)から月歌に向けて出発したが、未だに到着せず。
かつてスーパーエースだったマギーは戦闘での怪我のため、現役を引退して士官学校で教授をしている。裏の顔はおねえである。



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