サシャの秘密2-サイレント・ネオ-boy meets girl-

老齢となりさすがに少しは丸くなったとされるが、若い時は非常に激昂しやすい性格であったとされる。

ゲンバ・オーウェンはかつて、一人娘をそれは大切にしていた
というのも、なかなか子供ができなかったゲンバ・オーウェンが、子を授かったのは45歳の時であった。
そのため、一人娘であるサーシャと名付けたその娘を非常に溺愛した。
常に目の届くところに置き、男を寄せ付けなかったのである。
また、サーシャに手を出そうものなら、命はないと覚悟しなくてはいけないと、噂されるほどであった。

そんなサーシャに恐れ知らずのある若者が近づいた。
男はとても美しい顔をしていたが、一方で悪党と呼ばれる集団の長をしていた。
その男の周りには常に仲間があり、狭い世間の中ではあったが、自分がこの世で一番の人生を謳歌しているとさえ思っていた。
事実、男の行くところには常に金が生まれ、その男は黄金のシャギと呼ばれていたのである。
恐れ知らずのその男は強引にサーシャに近づき、サーシャも少なからず心を奪われていたのであった。

しかし、それを知ったゲンバ・オーウェンは怒り狂い、男を拉致した。
さらに、有無を言わさず顔を切り刻み、左腕を切り落としてしまった。
それでも怒りはおさまらず、砂漠の”中央基地”と呼ばれる街には巨大監獄があるのだが、その地下には地獄の入り口と呼ばれる地下牢があった。
そこに仲間ともども幽閉してしまったのである。

つづく…

サイレント・ネオ-boy meets girl-

BGM

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