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【#武家の女】おばあちゃんが教えてくれたビジネススタンス

はじめまして、出田(@haruideta)です。熊本出身、大阪在住でデジタルマーケティングの会社で営業をしています。今回が初noteです。

はじめに

皆さん既にお気づきかとは思いますが(?)、僕は生粋の”おばあちゃん子”です。巷では、”おばあちゃん子”界で、のび太と双璧を成す男として噂されています。俺か、のび太か。

…ごめんなさい、いきなりぶっ飛ばしすぎました。自己紹介として、自分のコアの考え方を書きたいと思った際に、僕の祖母の説明は避けて通れません。なぜならば、僕の根本の考え方は祖母に強い影響を受けているからです。

僕の祖母は思想が完全に”武家の女”です。「男子家を出れば七人の敵あり」と孫に言い聞かせるタイプのおばあちゃんであり、大正2年創業の金物店をルーツにもつ会社の経営者である僕の父を育てた母であり、その先代経営者である祖父の妻でもあります。(※ちなみに、祖父方の先祖は本当に武士です。室町時代は今の熊本市の一部を治めていたようです。)

もちろん、世の他のおばあちゃんと同じく(?)、孫である僕に対して「あなたはイケメンよ」と盲目になっていたり、K-POPアイドルのBTSにハマっていたりする普通のおばあちゃんの側面もあります。

ただ、僕の思想に強く影響を与えているのは祖母であり、それが今のビジネススタンスや生き方につながっています。このnoteにて、特に心に残っている祖母の言葉を紹介します。

商売における考え方

誰しも社会人になり、うまくいかず思い悩む時期があると思います。僕の場合は、新卒1年目の年末ごろでした。案件は増えたものの実力が追い付かず、複数のお客様にご迷惑をおかけしていて、”上司の同行のもと謝罪のための初東京出張”を経験したのも、この頃です。

社外の誰かに泣きつきたくなり、LINEを眺めていたところ、ふと祖母のアカウントが目に留まりました。はじめは仲の良かった大学の先輩に連絡をしようと思っていたのですが、なんとなく祖母に電話してみることにしました。

さすが、おばあちゃん。孫が何も言わずとも、仕事がうまくいっていないことを見抜かれてしまいました。僕が案件がうまくいっていないこと、複数のお客様に怒られていることを洗いざらい話すと、以下の言葉をくれました。

「お客様が厳しいのは当たり前です。商売をやってるんだから。良かったじゃない。大学卒業してすぐに熊本に戻って家業を継いでいたら、周りの人はあなたのことを”社長の息子”として扱うわよ。せっかく誰もあなたのことを知らない土地で働いているんだから、ラッキーなのよ。あなたがいるのは大阪で、商売人の町じゃない!とびっきり厳しいに決まってます。厳しいお客様には感謝しなさい。あなたを育ててくれているんだから。死ぬわけじゃないんだから、もう一回戦って来なさい。わかったね?」

…武家の女!会社の上司や先輩に言われるような強い内容を”おばあちゃんのコンテキスト”で言われたのです。もちろん、深く刺さりました。今でも仕事がうまくいかないなと悩むタイミングで自然とこの言葉を思い出し、お客様に感謝しようと思えます。

人生の夢や目標

”ドリームキラー”という存在がいます。

「浪人なんてやめておけ。受かっている大学に行きなさい。」
「留学しても仕事には関係ないだろ?」
「ベンチャー企業は不安定だ。大企業にいけ。」

このような発言は悪意があってのものだけではなく、相手のことを思うからこそ出てくる言葉でもあります。特に血縁関係にある家族から言われることもあるのではないでしょうか?

僕の祖母は違います。”武家の女”なので。幼少期から、こういって聞かされて育ちました。

「夢はとにかく大きく持ちなさい。人生は掲げた目標の半分も叶えば良い方よ。”甲子園に出たい”と思っている学校はせいぜい県大会BEST4止まり。甲子園は”甲子園で優勝したい”と思っている学校の集まりなの。”甲子園で優勝したい”と思って、みんな一生懸命練習するけど、実際に優勝できるのは毎年1校だけ。県大会BEST4だって素晴らしいのだから、半分も叶えば良い方よ。だから、とにかく大きな夢を持ちなさい。そして、一生懸命やって半分叶うかどうかよ。頑張りなさい。」

部活のコーチの言葉ではありません。僕の祖母の言葉です。「夢をかなえられるのはほんの一握り。半分叶えば良い方。だから、大きな夢を掲げろ」というロジックが好きです。「だから、無難な道を行け」ではないんです。

世のおばあちゃんという生き物は、良いところも悪いところも含めて、今の孫を全肯定してくれます。そのこと自体、無条件の愛というセーフティネットになるので、素晴らしいことです。しかしながら、今の自分のまま変わらなくて良い言い訳にもなります。

僕の祖母は”未来の理想の孫”を肯定してくれます。そして、挑戦を促します。大きな夢に向かって死に物狂いになって走る孫を応援してくれて、夢叶わなかったとしても受け止めてくれます。

社会人2年目以降、後輩の育成も担当させてもらっています。結果の如何に関わらず、無条件の愛を注げるだけでなく、大きな夢に向かう後押しができる”おばあちゃんのような先輩”になりたいなと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?僕が”グランドマザコン”だということが伝わりましたか?

商売の厳しさとその有り難さ、大きな夢を持つことの大切さは、祖母の影響で僕の根幹を成す考え方になっています。

英語を直訳したままの”偉大なる”祖母に近づけるように、精進いたします。

引き続きよろしくお願いいたします!

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