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路上のソリスト

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニー・Jr. 主演。米国『ロサンゼルス・タイムズ』紙に連載されていたコラムを映画化した作品です。なんとこれ、実話なのですね!

『ロサンゼルス・タイムズ』の記者・ロペス(ロバート・ダウニー・Jr.)は、ロスの路上で、弦が2本しかないヴァイオリンを弾く男性(ジェイミー・フォックス)に出逢います。

彼の名はナサニエル。かつてはジュリアード音楽院に在籍していたほど才能あるチェロ奏者なのですが、現在はホームレス生活を送っています。

いったいどんないきさつがあったのか?――興味を持ったロペスは、ナサニエルのことを連載コラムとして掲載し、読者の反響を得るが――というお話。

たぶんね、この映画の本筋としては、ナサニエルの身の上に起きた「健康上の、ある苦しみ」についてや、新聞記者ロペスとの交流を通して「本当の意味で “人を支援する” とは?」みたいなことをテーマにしているのだと思います。

けれど、音楽好き(クラシックも含む)のわたしとしては、個人的に「ひとりの音楽家・ナサニエルが、どんな気持ちで音楽と共に生きているのか?」という部分にとても心惹かれながら、この映画を観ました。

感想ツイートにも書いたように、

音楽や絵画など、芸術とともに生きる人たちは、よく神の存在を口にすることがあるけれど、その気持ち、とってもよくわかる。こころから「美しい」と感じるものに触れると、神様の “grace” を感じる。

美しいもの
たとえば、音楽。
たとえば、自然の風景。
樹々や空の色。小鳥のさえずり――

宇宙飛行士は、宇宙から見える地球の美しさを目の当たりにすると、やはり「目には見えない偉大な何か」の “意図” や ”grace” を感じずにはいられない、と言います。

わたしは、そういった「美しいものと、その中にある grace” の関係に、どうしようもなく惹きつけられてしまうのです。

たくさんの “grace” を感じながら生きていたいな。

おしまいに、この映画の中でも演奏されている、わたしの大好きな曲、バッハの『無伴奏チェロ組曲 第1番』からプレリュードを♩

(ちなみに、野村芳太郎監督の『震える舌』でも使われていましたね。あまりに怖くて「やめて~! この曲、好きなのに~!涙」と思いました……笑)


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