僕達急行 A列車で行こう
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2012年の日本映画。鉄道ファンの草食系男子二人が、趣味の鉄道を通じて友情を深め、恋や仕事にマイペースで臨む姿を描いたコメディ作品です。
主演は、松山ケンイチ&瑛太。監督は『家族ゲーム』、『失楽園』、『間宮兄弟』の森田芳光。森田監督は2011年12月に亡くなられたため、本作が遺作となりました。
主な登場人物
○ 小町(松山ケンイチ)
「のぞみ地所」に勤めるサラリーマン。鉄道ファン。
“車窓の風景を眺めながら音楽を聴く” のが好き。恋には不慣れ。
○ 小玉(瑛太)
父が経営する「コダマ鉄工所」で働いている。鉄道ファン。
列車の “音” と “鉄” が好き。派手な女性が苦手。
わたくし “鉄子” でございます。
普段から Twitter をご覧いただいている方はすでにご存じかもしれませんが、わたしは電車が大好きです!
note では、こちらの記事の「8.鉄道」に詳しく書いてあります。
こちらの記事では、映画に登場する「日本一のモグラ駅」についての小ネタも書いています。笑
というわけで、もちろん観ましたよ~!
ご自身も鉄道ファンだったという森田芳光監督が、30年以上も「撮りたい」と思っていた電車の映画♩
監督、楽しんでますね〜!
ところで、この記事の前半に書いた「主な登場人物」はお読みになりましたか? そこにまずヒントが。カンの良い方はピンとくるはず♩
……
読みました?
……
読みましたね?♡
(笑)
松山ケンイチさんの役の名前が「小町」(こまち)。瑛太さんは「小玉」(こだま)。さらに小町の勤め先の会社は「のぞみ地所」――。
/
新幹線の名前!!笑
\
主人公だけでなく、ほぼすべての登場人物が、列車や駅などの鉄道に関する名前なのです。(社名も!)
「コダマ鉄工所」で働く外国人従業員(副島淳)なんて「アクティ」ですよ!(JR東海道線の「快速アクティー」のこと) アクティーって。笑
これ、鉄道ファンなら、ニヤニヤしちゃうと思います。森田監督、きっと脚本をつくる時点で楽しかっただろうなぁ。うふふ。
松ケン&瑛太のオタクぶりが上手い
本作の二人の主人公、小町(松山ケンイチ)と小玉(瑛太)。
なかなかにディープな鉄道ファンです。
上の写真のワンシーン。誰のお部屋だったか忘れてしまいましたが、車内販売のワゴンがあるよ! ソファじゃなくて、電車の座席よ!
松山ケンイチさんも、瑛太さんも、普段はスタイリッシュで格好いい俳優さんですが、本作では鉄道が好きな人の “オタク感” を見事に演じています。
鉄道に限らず、あるジャンルをディープに愛する人々の一部には、いわゆる “オタク” と呼ばれる方々がいて、独自のファッションセンスや話し方に共通点があるような気がします。
シャツのボタンは一番上まで留める―― とか。
特に印象的だったのは、話し方!
棒読みのような抑揚のない感じだとか、会話中に不思議な “間” が入るところ、専門的なことになると早口でしゃべるところ、言葉づかいがやたら堅くて丁寧なところ…… などなど。
わたし、前職の勤め先がソフトウェア開発会社だったのですが、男性が多い職場で、わりとオタク系の人が身近にいる環境でした。
なので、本作の松ケンや瑛太さんを観て「いるいる!」「こういう話し方、するする!」と感心してしまいました。
さすが、若手演技派俳優のお二人! それにしても、役者さんってすごいなぁ。オタクの人の特徴をどうやって自分のものにするんだろう?
・・・
ストーリーは、主人公たちの交友を中心に、ふたつの面が展開してゆきます。
1)「ディープな趣味が意外なところで仕事の活躍につながったよ」という面。(『釣りバカ日誌』の鉄道版)
2)「恋に奥手な草食系男子が恋愛に奮闘するよ」という面。
映画として面白いか? と問われると、個人的には感想ツイートの通り「むむむ……」という感想でした。(監督、ごめんなさい!)
赤い電車に乗っかって♩
本作を観ていてわたしが一番うれしかったのは、京急(京浜急行電鉄)が登場するところ!
はい。京急、走ってまーす♡
赤い電車の京急。わたしは羽田空港へ(遊びに)行く時によく利用しています。
京急はね、座席がふかふかなんですよ~♩
乗車する度に、座席の “ふかふかさ” をつぶやかずにはいられないわたし。笑
車内でバッタと遭遇したこともあります。
『シン・ゴジラ』鑑賞中も、京急を見守ります。
「ドレミファインバーター」の車両に遭遇すると、よろこびます♡
う~ん、興奮しますねっ!笑
京急に乗る時の BGM は、もちろん、くるりの『赤い電車』です。
ファソラシドレミファソ~♩
くるりの岸田繁(@Kishida_Qrl)さんは、かなりの鉄道好きとしても有名ですよね。
・・・
今回の記事は、映画の話ではなくて、京急の話ばかりしているような……。笑
いまは外出自粛でなかなか自由に移動したりできませんが、またいろんな電車に乗っておでかけしたいなぁ♩
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