社会人24日目。セルフコントロール
※これは、今に悩む新入社員があの手この手でブラックホールから抜け出そうとする話です。話がまとまっていませんが、等身大の気持ちをつづっています。
息をつく暇もないほど走り抜けた4月。
気付けば社会人一か月が終わろうとしている事実に心底驚くし、どこか不安で怖い気持ちもある。
研修についていけていない自分、同期にうまく馴染めない自分、だんだんと明らかになってくる会社の裏側。
理想と現実の間でもがき、苦しみ、置いていかれないように必死に食らいついていたけど、自分の中でぷつん、と何かが切れる音がした。
これまでの人生を振り返ってみると、私はいつだって「平凡」だった。
運動も、勉強も。
そんな平凡な自分を変えたくて、周りが心配するほど努力に努力を重ねて、部活面では部長を任せてもらえるまで成長したし、勉強面では県内トップの高校、そして世間一般的に難関とされる大学にも進学することができた。
この経験があるから、自分は天才型じゃなくて「遅咲き型」なんだって思って、多少の困難も乗り越えてこれた。
こんな感じで努力が全ての状況を変えてくれたから、たくさん失敗はしてきたけれど、心が折れるほどの挫折は味わったことがなかった。
今、人生で初めての挫折を経験している気がする。
就活で自分がやりたいことを見失い、就活を続けていけるようなメンタルではなかった自分は、たまたま内定をもらった会社になんとなく入ってしまった。
誰もが羨む大企業に入社した友達に劣等感を抱き、誰もわからない将来のことで永遠と悩み、自分で自分の首を絞める生活をしていた。
これを読んでくださっている人から「甘いよ」と言われてしまうかもしれない。いや、甘いのは自分が一番わかっている。
「これからどうしていけばいいのだろうか」
「早く転職してキャリアアップしたい」
「30歳までには結婚したい」
自分は何事も計画を立てて行動に移すタイプだから、将来設計もしっかり立ててしまう。
それで、自分の計画から少しでも逸脱してしまうと、とてつもなく落ちこむし、すべてがダメになった感覚になってしまう。
毛糸が絡まったみたいに、頭の中がぐちゃぐちゃになっていた平日を何とか乗り越え、今日はやりかけの作業を全て終わらせた。
・部屋の掃除
・ごみ捨て
・家計簿
・読書
何も特別なことはしていないのに、すぅーーっと心が落ち着いていくのがよくわかった。
特に効果的だったのは読書。
原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』を数ページ(しかもクライマックスシーン!)残してそのままにしていた。
よく、読書はいろんな人生を体験できて、色とりどりな価値観に触れることができると言われるが、まさにそれを体感した数時間だった。
自分の人生って、選択肢はたくさんあるんだなって。
当たり前のようだけど、悩み・不安・恐怖で頭を占領されているときは、視野がものすごく狭くなっているからついつい忘れてしまう。
たった1時間の読書で頭に余白が生まれた感覚を得たから、やっぱり読書っていいのかも。
自分の人生に真剣に向き合ったり、ストイックに努力するのと同じくらい、キャリアのことを考えない時間を”あえて”作ることも大事なんだと気づいた。そんな社会人24日目。
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