２０２１年都議選　大激変！東京２３区東部・６選挙区 終盤戦の情勢分析と当落予想

ここでは、千代田、中央、台東、墨田、江戸川、江東の６選挙区、１６議席の情勢分析と当落予想を行う。中央などを除くほとんどの選挙区で未だに議席が固まっていない激戦が続いている。自民復権、公明全員当選で始まった今回の選挙戦が終盤に来て激震が走っている。小池都知事の入院延長で、都民ファ候補に同情票を集め始めているのだ。堅調だった立民・共産も煽りを受ける選挙区が出てきてしまった。中選挙区が中心の都議選での影響は少なくない。さらに、投開票日直前まで都議選の行方を握っているのは小池百合子都知事なのである。投票率も大きく影響するだろう。他のすべての選挙区についての当落予想や全体的な分析もすでにアップ済みです。

千代田区　定員１　小池都知事VSドン内田！因縁の対決・再び。

　前回はダブルスコアで都民ファが当選。自民、共産が落選。それも自民党で落選したのは、都議会自民党の長老、ドン内田だった。2017年選挙で注目された自民党のドン内田の地元。皇居のある千代田区での小池都知事と自民のドンとの対決があった因縁の選挙区。２０１７年にドン内田を破って当選した都民ファ樋口は2021年1月に千代田区長選挙に出馬し当選した。

　自民と小池都知事の対立は収まったと報道される。昨年夏の都知事選には自民は小池都知事の対立候補を出さなかった。しかし、４年前の自民VS小池の発火点、千代田区では、いまだに小池都知事との争いの火種は消えていないようだ。この選挙区に立候補する自民党の新人候補は、なんとドン内田の娘婿。今まで千代田区区議会議員だった５７歳の新人。しかし、都民ファーストからは、その対抗馬についていつになっても発表されないので、小池VS内田の対立は矛を収めたのかとも思われた。
　ところが、6月に入り都民ファから候補者が発表された。板橋区選出の現職、平慶翔だ。ちょっとググってもらうと分かるが、若くてイケメン。サッカー日本代表の長友の妻、“アモーレ・平愛梨の弟。都民ファーストの会のプリンスだ。事実上のタレント候補でもある。千代田区は２０２１年１月の区長選でも小池都知事は選挙戦に入った。そして、この選挙区で都民ファで選出された現役の樋口都議が区長になった。自民党は千代田区の区長も奪われ、ドン内田派の内紛も続いている。３３歳の若くてイケメン・フレッシュ平と、ドン内田の娘婿として区政にどっぷり浸かってきた５７歳、還暦間近の新人候補。対照的だ。自民の候補「ドン」内田茂の娘婿５７歳の新人・内田直之は、どう戦うのだろう？。無風区から一転、注目区となった。
　告示日には、長友自身も選挙の応援に駆けつけて大いに盛り上がったという。当落予想では自民党の勝利ばかりだが、この都民ファの平なら、都内でも人口が非常に少ない千代田区をぐるりと回れば顔は売れる。１月の区長選で小池都知事が選挙区入りして区長選は大いに注目された。小池都知事はコロナ対応の疲労で６月２３日から４日間の静養で入院をした。その間に選挙戦は始まった。さらに入院の延長も発表され、小池都知事への批判は影を潜め、支持率は上がっている。これとともに都民ファに対する主に浮動票が同情票となり集まりつつある。小池氏がこの若い候補を押し上げている。もう行方はわからない。もちろん、小池氏が退院し一度でも選挙区に入り、平とともに選挙カーに現れれば、事態はひっくり返る。自民党が焦っているのは容易に想像できる。最終盤となり、平がやや優勢か？もちろん、まだどちらも当選する可能性がある。

　　都　平慶翔　　３３　現　→　
　　自　内田直之　５７　新　→　　
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　　共　冨田直樹　４５　新　▲▲

現在の当落予想　小池都知事の応援入りで都民ファが鼻の差リードも、自民が激しく食らいつく。共産は出遅れている。

中央区　定員１　自民は優勢であるものの、保守分裂選挙区。

乱立で結果に流動性が出てきた。前回は都民ファ。当選した現職は、維新に移ったものの立候補を断念。自民党の新人だけが名乗りを上げたまま、誰も手をあげなかったが、5月末になり有力政党の顔ぶれが明らかになってきた。４人の新人候補の戦いだ。自民が優勢。都民ファの池辺はお色気お笑いタレント、保守票は維新も含めた３党に分散される。自民と公明の基礎票は合わせて３万。立民、共産は合わせて21000。自民の当選は揺るがないとは思われるが、小池氏の入院で、保守的志向の強い浮動票が都民ファに流れ、保守票が綺麗に割れてしまうと、立民が浮上する可能性もゼロではない。告示前よりも情勢は流動化しつつある。

　　自　石島秀起　６１　新　○
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　　立　松田朝子　６１　新　↑
　　都　池辺愛　４０　新　△
　　維　岸野智康　２６　新　▲
本日現在の当落予想　有力　自民