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療育花育の記録 あきらくん#3 

あきらくん


あきらくんは体が不自由で車いすで移動。
言葉は話せません。喜怒哀楽などは、声でいろんな表現をします。
表情も豊か。表情でも多様に表現してくれます。
周囲の人のこころや頭の中を気配で察知できているかのような様子も見受けられます。

20230912

終了後の経過について 親御さんから

ズームを繋いだ途端に怒り出しました。それまでは穏やかだったので多分何かしないといけない気配を感じてだと思います。
決して『させよう』という空気には持って行ってないつもりなのですが…(e

画面を気にすると言うよりも、気配を感じてます。

そんな激おこでも、お姉ちゃんが来るとめっちゃ甘えて落ち着きました



写真記録


お姉ちゃんが、どっちがいい?と聞き、ちらっと花をみているあきらくん
表情が少し変化
あきらくんが握ったあとの系統を見せるお姉ちゃん
飼い犬もいっしょに花と戯れていた
その横で、とも君(いっしょに花育をオンラインでしている)のしている間、ずっと穏やかに話を聞いていたとのこと。


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実施研究


1 前回を踏まえた考察と検証

このまま、引き続き、慣れてもらって、自然に花と母との優しい時間を持つ中で、彼の違った側面を様子を見ていきたい。

今回は、Ipadで画面に映ってみえるようになっていたあきらくん。
お母様の気を察したのか?
大変機嫌が悪く、大きな声を発し続けていた。

ー前回同様、さりげない自然な生活の環境がよいと感じる。


2 現場から

画面を一度消して、声だけが届くように設定。しばらくすると落ち着いていた様子。

時間になったからと言って、花を無理して与えようとしなくてもいい、
そっと置いておいて関心を示す、示さないも本人の自由にしていい、
本人に、関心がなかった場合は、
お母様がいけている姿をみせるだけでいい、
等の旨をお伝えする。

(お母さまへのお返事)
時間がきた、やろう、
などの、
気が伝わるように、私も感じました。

次回、
1 大丈夫であれば、お姉さんもいっしょ。
居なければいないでも大丈夫。

2 ズームは、解らないよう、自然に繋いでおく。画面は向けないでおく。

3 花は、座っている場所周囲に何気なく置いておく。

4 何も反応がなくてもよいので、しばらくしても反応ない場合は、お母さまのいけている姿を見せる(無理に見せず、後ろ姿や様子で可。)

お母さまと花との気配。植物の気✕母の気に、あきらくんが居る。
そういう風に考えながら、
しばらくは、本能的原点回帰=植物で癒やされる=気持ちいい 
の反応が、
ルーティンで得られることが、
あきらくんが元気で過ごせるお手伝い、
と、考えています。

何が、彼の嫌なものなのか、その日の機嫌なのか、なにか理由があるか、等を要観察。
親御さんはお忙しいが、親御さんとのコミュニケーションをとる。


3 テーマ「花と親子の時間を持つ」

やはり、何かを押し付けられるのが嫌なのだろうか?

お母様は熱心に花の香りをかいでほしいので、顔に花を持っていくと、嫌だという反応の声。

花があり、人がいる、心地よい、癒される、とういう時間を持つ、
という、
植物と人との原点を、最初は本能的に原点回帰のように、今は体感し続けてほしい。

4 次回考察


1 原点を続けてゆく(それを続けた先に見えてくるものがあるはず)。

2 音を加えてみる。(症状に合わせて効果的な環境音楽を使用してみる)



―to be continued


2003年から一万人以上の方に花育をしました。現場でどんな風に、どうしたか、結果どうか等、遺さないまま頭の中にあり、書きのこして、いつか誰かの役にたったらいいな、と思い書き始めました。サポート励みになります。活動費として使わせていただきます。よろしくお願いいたします。