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#三浦しをん
仕事ができるようになるまでは時間がかかる 三浦しをん『神去なあなあ日常』
仕事を始めて数か月。遅いし注意はどっさりもらうし、全然スムーズにはいかない。焦っても進まず、疲れて寝てばかり。6月は短文を読む気力しかなくSNSをずっと見ていた。これはあまりよくないと、リハビリに短い小説を読んでみることにした。三浦しをんの『神去なあなあ日常』。高校卒業後の進路をまったく決めていなかった平野勇気は、担任の先生が見つけて来た仕事に就く羽目に。その仕事とは、山奥の村での林業だった。勇
もっとみる内定のない自分はだめだ…そう思わされるなら『格闘する者に◯』を読む
三浦しをんのエッセイと小説ばかり読んでいる。エッセイ『妄想炸裂』を読んでからというもの、どれもあまりに面白くて止められない。勝手に、大学在学中にデビューしたのかなと思っていたら、エッセイに就活の話が出てきて驚く。インタビュー記事を読んでみると、就活がきっかけで作家になったという話だった。そんなデビューもあるのか。そのデビュー作が、漫画の編集者を目指す就活生が主人公の『格闘する者に〇』(新潮社)だ
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