見出し画像

理想のおつまみとそのシチュエーションについて書く、三選です。

 むしろおつまみのためにお酒飲むことってありますよね。そもそも私の中で主食、おかず、おやつに比べ食べ物における捉え方のジャンルとして「おつまみ」というものはかなり新しい部類に入る、意識したのはお酒が飲めるようになってからだし。親などの大人が「この〇〇は味濃いね、おつまみの感じだなぁ…」と述べているのを見てあまりピンとこなかったあの頃、しかし今なら手に取るようにわかるその気持ち!健全なる魂は健全なるおつまみに宿るべき、好きな食べ物とお酒は、私の明日への活力となっている。というわけで、今回は現時点でお気に入りおつまみ及び好ましいシチュエーションについて記述する。

①何かしらの打ち上げ、初め〜中盤でのポテトフライ

 打ち上げるということは何か一仕事終えたという状態、任意の宴会をご想像いただきたい。当然疲れたし、酒飲みたいし、お腹も減っているわけです。とりあえずビールごくごく、トマトサラダをむしゃむしゃ、いや〜お疲れ様だねぇ。しかし私は思うのです、「もうちょいお腹にたまる系のやつ食べたいな…」するとそこに運ばれる黄金色のサムシング…かじれば歯ごたえさくっかりっと心地よく、ほろ酔いの舌に塩気が嬉しい。添えてあるケチャップ&マヨネーズの彩も鮮やかで、なんていうんでしょう、場が華やかになるような感じがする。若者なので!揚げ物がくると少し興奮してしまうようなフシもある。いくつになってもこの感動を忘れない大人でありたいと思う。

②夕方から飲むときの餃子

 そもそも餃子って好きだし!肉、野菜、炭水化物が揃った完全食である。表面パリっとかつもちっとした皮、溢れる肉汁とニラにんにくの香ばしい香り、これはもはや一種のアトラクションと言えるのではなかろうか。ハイボールなど飲んでさっぱりさせつついただきたい。シチュエーションとしては夕方5時半前とかがベストだ。醤油と酢が混ざったタレにちょびっと浮いたラー油の島は淡く浮遊感があり、夕暮れ時の叙情を思わせる…気がする。匂いがどうとか言ってちゃダメよ、である。ちなみに私がつくばで好きな餃子は天久保の「鶏々」の餃子です!

③夜の散歩の際の駄菓子

 これはみなさん試せたら試してほしい、駄菓子をつまみに飲む缶ビール!¥500あれば事足りるこのスタイルはまさにヒップホップ、ローファイな喜びがあって好きなんです。また、思い出がクロスオーバーして行くような感覚があるのだ。駄菓子屋の芋くじ(確か青森県特有ですね)にはしゃいだ子供の頃と、缶ビールのプルタブを開ける今日の日とが重なり溶け合い、時間的な乖離が意味を失っていくような感覚、ノスタルジー!暖かくなってきたし、きのこ帝国が歌っているように、コンビニで350mlの缶ビールそして駄菓子を買って散歩しながらいただくのはどう。俺のおすすめはうまい棒かBIGカツ。

 はい!以上3つでした。書いていての所感だが、おつまみは日本人の文脈を大切にする感性に深く結びついているように思える。今日は〇〇の舌だなっていう時、その感覚はこれまでのおつまみ及び食べた時の周囲の環境の記憶とその日全体の記憶から必然的に生まれるのかもしれない。…あ〜今日はどうしようかしら。

2019/5/8 春

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?