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はるコラム

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肥えたかな 毛糸を重ね 着ぶくれの

肥えたかな 毛糸を重ね 着ぶくれの

2017年11月

ちょうど台風が過ぎた11月上旬。
ここから一気に冷え込み、とうとう冬の到来である。

私はマフラーと手袋を着用し、庭の落葉掃き。
そして落葉が増えるたびに、私は肥えていく。

いずれは首も自由に回らなくなるほどである。
これは、冷えることを嫌う私の性格なのであろう。

しかし、肥えたは良いが出かけ先では何かと不便も多いのである。

重ね着した服は実に重たく、マフラーと鞄のヒモが

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まだ暗い ふたたび眠る 秋の朝

まだ暗い ふたたび眠る 秋の朝

2017年10月

朝晩と肌寒くなり、起き上がるまでに時間を要する日が増えてきた。

あ〜もうちょっと、・・・あとちょっと・・。私は今日も二度寝した。

さて、秋の楽しみと言えば日々の移りゆく紅葉の景色である。

日を重ねるごとに庭の落ち葉が増えてゆく。
そして、春に芽吹いた彼らの若々しかった姿を思い出すのである。

そうか、そうだよな・・・。
そして私は少し切なくなる。

そんな頃、そうだそうだ

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尾瀬道の 案内来る 赤とんぼ

尾瀬道の 案内来る 赤とんぼ

2017年9月

私は先日家族と尾瀬に行ってきた。

早朝に自宅を出発し、天気は雨模様であった。

私はこの天候への不安はあったが、尾瀬に広がる壮大な景色への期待もあり、この相反する感情に踊らされながらハンドルを握ったのである。

しかし、沼田インターを降りた頃、太陽の日が雲の隙間から差し込み、私の不安は静かに消えていった。
そして、私のハンドルさばきにも何だかリズムが生まれてきたのを感じたのであ

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幼きころの記憶

幼きころの記憶

2017年8月

何故か、「夏」と言えば幼少期を思い出す。
照りつけるようなあの日差し。
学校帰りに先ずは氷水に浸けたキュウリとトマトをかぶりつく。
明るい夜に胸躍らせた友達の家からの帰り道。
枕を網戸に近づけ、虫たちの音に酔いしれた夜。
初めて浸かる冷たい水の感触。
思い出せばきりがないのである。

しかし、私は大人になり連日の蒸し暑さにぐったりしているのである。
当時の活力はどこへやら・・。(

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傘はいる いらないいるか 梅雨の朝

傘はいる いらないいるか 梅雨の朝

2017年6月

すっかり緑も深まりいよいよ梅雨の始まりである。
最近はあちこちで虫達の往来を目にする。
生き物が生き生きとするのもよくわかる。

はては、私たち人間はどうだろうか・・・。
やはり、雨が降ると調子が狂うものである。

傘はいるの?いらないの?
余計な心配が付いて回る。

あちゃー靴下まで濡れちゃったな・・とか。
傘を持ち歩くの煩わしい・・とか。
不満を出せばきりがない。

しかし、

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今年も彼らに会いに行こう!

今年も彼らに会いに行こう!

2017年5月

あ〜眠たい。あ〜寝てたい。
しかし、朝の陽は待ってはくれない。
その陽はカーテンの向こう側で私を鋭く照らしている様である。

「眩しいからやめてくれ。」
今日の私には朝陽でさえ煩わしく感じる。

さて、榛名の竹林では彼らが尖った先っちょで地上の様子を伺っている。
山々の笑い声が聞こえた頃が陽を浴びる合図である。

よし、今だ!

たけのこの成長は凄まじく、陽のチカラを借りて、ぐん

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雪景色 幼心に 火が灯る

雪景色 幼心に 火が灯る

2017年2月

目を覚まして外に目をやると、あたり一面が雪景色。
こりゃ外に出なきゃ!
慌ててダウンを羽織って外に飛び出した。

どうしよう、どこ行こう・・・。
家の周りをうろうろ。
「おっと!」
危うくすってんころりん。
いつもは直ぐに通り過ぎる散歩道も今日はカメラ片手にパシャパシャパシャ。
なんでこんなにわくわくするんだろう。
平安の貴族も戦国の将軍もこんな季節の情景に感動していたのかな。

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