星路

以前から玉置浩二さんの歌声の凄さは知っていた。ただ、自分より歳上な方が聴くものだと若い頃から勝手に思っていて深く聴いてはこなかった。
若かりしころいとこのお姉さんが安全地帯いいんよと言っていたけど、随分大人っぽい方が聴くと勝手に思っていた。
私はミッシェルガンエレファントが大好きすぎて今も超えるものはないくらい、語り尽くせないくらいなのだが、なんというか自分には玉置さんの曲は勝手に聴く系統が違う気がした。

6月たまたま観た映像に私は涙が止まらなくなった。過去に玉置浩二さんと絢香さんが歌ったサーチライトが目に止まった。心がぎゅっとなった。ぶわって涙が溢れた。温かく力強くありのままでいいんだと歌声に包まれた自分がいた。
その時から一度でいいから、玉置浩二さんの歌を生で聴きたい。死ぬまでに聴いてみたいと強く思った。
8月24日、故郷で玉置浩二さんのコンサートがあった。父のお墓参りで帰省も予定し向かった。導かれるように開場に向かった。
不思議な感覚だった。
あのうたを聴けると思うと胸が高まった。

凄かった。
第一声から瞬きもせず玉置浩二さんに魅了された。
魂から歌を届けている。
言葉も全て
なんて存在感なんだろう。
凄い。
終始涙が溢れ止まらなかった。


私も歳をとったからだな。
少し大人になったかな。
玉置浩二さんの素晴らしさをわかるようになれたから。
そしてなお故郷に感謝と愛おしさが強くなった。
私にはいつだって
心が戻れる故郷がある。
都会に何十年たってもなんとなく慣れないままなのも寂しさや孤独感に苛まれても
頑張らなくていいんだ、それでいいんだって
肩をポンってされた気がした。
音楽は出逢いだ。
音楽は人生だ。
私にとって大切な道標。



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