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「ウチの会社って効率悪いよね」って思ってる人向けの話(その6)

長くなっているこのシリーズ。

今回は残りの項目を一挙に公開していく


「再論サボタージュ」


どうやらOSSは
「以前に決まった内容を再度持ち出し、妥当性を再度議論せよ」
という指示を出し、現場を混乱に導いたようだ。

要は「過去の内容をむし返す」という内容。

こうすることで
現在進行中の他の議論や決定事項を
遅らせることが狙いである。

このように
既に決定した過去のテーマが再掲された場合は
再論するに値する新たな発見や状況の変化がない限り
あえて再論する必要性はないと判断するべきである。

また、下の立場の者がその場での評価や反論を恐れて
会議のその場で「発言しない」「意見しない」
というケースが見られる場合にも
後になってから、むし返してくるパターンもあるので
会議や打ち合わせにおいては
メンバー全員が発言できるよう
なおかつ、上下やお互いの立場が公平になる環境を
整備しておくことも重要である


【臆病サボタージュ】


OSSは
「用心深く・合理的な判断をするように促せ」
という指示もしていたようだ。

これはすなわち
失敗や恥を恐れて、
決定までに無駄な時間をかけすぎてしまう
という、サボタージュである。

良く言えば「注意深い」「用心深い」と言えるが
必要以上の合理的判断にこだわり過ぎると
チャンスという「機会」「タイミング」
逃すことにつながる。

臆病サボタージュを防ぐためには
「プロコンリスト」を作成することが有効とされている。

簡単に言ってしまえば
「メリット・デメリットをまとめた表」である。
1つの事例においてメリット・デメリット
両方の視点を持つことで、

「用心深く行うべき点」「過度な懸念点」
境界が見えてくる。


【妥当性サボタージュ】


OSSでは
「あらゆる決断の妥当性について懸念を示せ」
という指示をしていたようだ。

一見、責任の明確化を促すような良い行動にも見えるが
全てのことについてこの妥当性を追求することで
意思決定を遅らせることにその狙いがある。

場合によっては
決定事項を覆らせることもあるようだ


【CCサボタージュ】


メールでお馴染みの
「カーボンコピー」に関するサボタージュである。

内容に関わらず、関係者全員にCCしてしまう形。

これによる問題点は、
実際には関係のないメンバーにまで
メール処理の時間を持たせてしまう点にある。

そもそも
全員の了解をもらわなくてはいけないような内容であれば
それこそ一度に介した会議・打ち合わせの場を
設けるべきである。

とある調査会社の調査結果によると
マネージャーや専門職の労働時間のうち
およそ28%がメール処理の時間に費やされている
という結果が出ているようだ。

つまり、本来自分でしか担えない業務時間を
メール処理という時間で奪われていることにより
メイン業務の効率を下げさせている事実があるということだ。

あくまで「メール処理」は仕事ではなく
「伝達手段の1つ」と意識することが何より大事である。

本来すべきことはメール処理そのものではなく
中身の内容の決定や実行をすること
であることを忘れてはならない

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