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【小学校編】リフレクションを通して変わり続けるファシリテーターを目指して

11月15日に行われたEducators Seeking Online Vol.5「ファシリテーションと私 〜学校教育における限界と兆し〜」においてファシリテーターの在り方についての提案をしました。

ファシリテーション自体はアンブレラワードになりすぎていて、何をファシリテーションと捉えるかによって見方は大きく変わります。オフライン、オンライン共に様々な手法が生まれていることは、ファシリテーションに携わってきた身としては嬉しい悩みです。ただ、そんな状況だからこそ、専門的なスキルや知識を扱うファシリテーターの在り方が大切になってくるという提案でした。

そもそも在り方って?

僕が、今回伝えたのは⑴信念、⑵マインドセット、⑶コミュニケーションの総体が在り方として現れてくるということです。自分が持っているニーズや願いに敏感になることが自分の器(being)を整えることにつながります。その器が整うと自分の中から生まれてくるものも違ってくるだろうし、自分の周りで起きていることに対しての眼差しも違った視点で見れるのではないかと思うのです。

授業の中だけファシリテーターを目指してもあまり機能しないでしょう。日々の自分の在り方を通して、周囲の人と関わっている以上、授業の中だけではなく普段からファシリティブに関わるようにしたいんです。

そのためのリフレクション!

端的に言うと、リフレクションとは、自分の経験を振り返り、内省することを通して経験を知恵や理論に変えていく活動のことを指します。日々の仕事の中で起きること(子どもの行動、子どもがどんな学びをしているのか、同僚との関係性の中でどんな思考が働いているのかなど)を記録し、その時の自分の中の感情、思考、そこに横たわっているニーズ、または、相手の中に生まれている感情、思考、ニーズなどに目をむけていきます。リフレクションを通して、自分の器を整えることがファシリテーターとして相手の器を受け入れることに繋がるのではないかとも思います。

この会では、実際に普段僕が書いているリフレクションを見てもらいました。リフレクションで大切なことは、記録すること以上に、その記録を誰かに見てもらうことです。

僕は、リフレクションを①同僚、②同じ自治体の教員グループ、③対話を探究するプロのコーチなどに見てもらい、フィードバックをもらう仕組みにしています。

リフレクションを毎日続けたことで、自分の中に起こったことを簡単に記しました。

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自分のビジョンを更新し続ける

リフレクションをすることで、自分の経験が内省を通して知恵となり、在り方が変容すると書きました。一方で、その在り方を通して自分がこれからどんな未来を作ったり、どんな地点を目指したいのかも理解しておく必要があります。ややもすると、せっかくリフレクションを通して行動が変容したのに、集団の中に現れるマインドに引っ張られ、自分が本当につくりたい未来を見失ってしまうかもしれません。なので、僕は月に1回コーチングを受け、そこを更新し続けるようにしています。

まとめ

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いただいた問い

リフレクションがいいと思っていても、それを広めるためにはどうしたらいいんだろう?

※僕の場合は、今は低価格で伴走してもらっていますが、持続可能な仕組みとして広げていくためには、このパッケージを改善する必要があります。

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