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ピラティスの効果

マシンピラティスを始めてかれこれ10年。
といっても月に2、3回行ければいいほうなので、ピラティス本来の効果を問われると、はてなマークがいっぱい付きます。それでも、マシンピラティスに出会う前と後では随分と違うことを実感しています。

ピラティスについては以前も書きました。

私が受けているのはプライベートセッション。
他人の目を気にしなくていい、他人と比較しなくて済む、何より自分自身に集中できます。自分の身体に意識を向けられるのはいいな、と思います。なかなかそういう時間は持てないですから。

正直言うと、ピラティスのセッションを受けいている最中に爽快感を感じるまでには至っていません。やっている時はとにかく怪我をしないように、集中!と思ってやっています。ある程度の緊張感もありますし、翌日の筋肉痛もハンパないです。

それでも10年続いています(回数で言えば少ないけれど)。
できなかったことができるようになるのは単純にうれしいですし、効果という点では、姿勢がよくなり、肩こりがほぼなくなり、自分の身体の癖にも気づけたし、巻き肩の修正にも意識がいくようになりました。

そして何より、すこやかに生活する土台、仕事する土台のようなものができつつあるように感じます。

以前は筋肉はどこ?と思うような身体だったけれど、ピラティスや、それに伴い多少の筋トレ、ストレッチを日常的に行うようになって、だいぶ強くなったように思います。

筋肉云々より、お腹を中心に身体が安定してきたというか、地に足がついてきたというか、要するに「土台」が備わりつつあるような感じです。

行ける回数が少ないのでスタジオでやるだけではもちろんダメで、トレーナーや、以前長いことお世話になった理学療法士さんに、肩や足腰の調子が悪くならないような準備などを教えてもらい、それを家でも地味に続けることが大事で、それによって大きく調子を崩すことがなくなり、自分の身体にもだいぶ自信がついてきたのです。

そこが肝です!

以前は調子を崩すとその都度「なんでかなー」と落ち込み、何かすれば逆に痛めることを恐れ、よくなることをただじーっと待つような感じでした。
その間の自分は暗がりを這っているようでした。

それが今は症状に合わせて「ここまではやったほうがいい」「これはやめておいたほうがいい」などと、自分で対処法を考えることができるようになって、慎重さを忘れずにですが、実践し、それが上手くいけばさらに自信を持てるようになる、という好循環が生まれるようになったのです。

そうなると身体だけでなく、精神面にも良い影響を与えます。

心と身体は通じていると言われますが、まさにそのとおりで。
私の場合、人や出来事に対してマイナスの感情をもつと身体のどこかの調子が悪くなることが多いし、身体が元気だと当然のことながら、気持ちも元気になります。

それに身体の声をよく聴くように、とも言いますね。
それも大事なことだと思っています。

精神面は、ある程度なら無理したり誤魔化したりできるかもしれませんが、身体は正直です。必ず信号を出します。それに気づくか気づかないかは自分次第なのだと思います。

だからこそ、何があってもそこには気付きたいし、気付いたのならきちんと対応する勇気を持ちたい。無意識にそれができるくらいに習慣づけたいです。できることなら身体が信号を発する前に、そうならないような生活の仕方、仕事の仕方を見つけていきたいとずっと思っています。

ピラティスを続けて私にとっていちばん良かったことは、自分の身体、そして身体と心のつながりに目を向けることができるようになったことかもしれません。



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