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風邪の撃退法/ヨーロッパ

この寒い冬に思い出すのが風邪。

このコロナのおかげで(?)風邪を全くひかなくなった。

そして思い出すのが、ヨーロッパで引いた風邪の撃退方法。

喉が痛い:飴。

ヨーロッパに住んでいた頃、ベルギーのブリュッセルに小旅行に出かけた。

出発日からなんだか喉がおかしい。鼻水も出てくるし、
その次の日は熱っぽいし、完全「風邪」の症状。

でもせっかく旅行に来たので、楽しみたいし、風邪薬を探しに、薬局へ。
※薬はドラックストアでは売っていない。調剤薬局に行くのが習わし。

店員:「どの症状で困っているの?」

私:「風邪っぽいんです。喉も痛いし、鼻も出るし、熱もある感じです」

店員:「具体的に一番どこが悪いの?!(苛立ちモード)」

私:「(強いて言うなら)…喉です、コホッ」

総合感冒薬を期待していた私のもとに出てきたのは、

トローチ。


しかも、妙なオレンジ味で、まずいし、舐めるとしたがざらざらになる。

というか、これは「治す」というより「和らげる」という感じ。

あの、飴ならスーパーでも買えたんですが…。
※のちに知ったことだが、総合感冒薬なるものは欧州には存在しないらしい(あったら教えていただきたい)。

鼻風邪:プシュッとな。

これもまた、トローチと同じ下り。

場所はドイツ。鼻かぜを引いてしまい、病院に行った。

日本だったら抗生物質や鼻炎薬などの内服薬を処方されることが一般的だが、

鼻スプレーだけが処方された。

その時はスース―して鼻が通ったが、菌を根源から撃退しているようには思えない。

これもはっきり言って、ドラックストアで購入できた。

風邪の撃退法の結論:体の声を聴くこと

欧州の人々に根付いている考え方は、
「体の調子が悪いなら、休む」
この至ってシンプルな考え方だ。

日本人は、風邪薬の宣伝文句にもあるように、「すぐ効く」を求め、
這ってでも会社や学校に行く傾向が強い。
自分もそうだったが、体が悲鳴を上げているのに、鞭を売って仕事に行く。
日本人には謎の不屈の精神(?)がある。

薬は頼りすぎると、それも毒になる。治しているのではなく、その場しのぎになっていることもある。
もっと体の声を聞いて、時にはゆっくりしたほうが良いと思う。

欧州では、トローチや鼻スプレーで対処療法をしつつ、
自分の体を休ませて回復させる。
なんとも自然な方法だ。

※この方法は即効性はないので、何日もかかる=何日も休む。
欧州のほとんどの国では、日本と違い有給休暇とは別に病欠カウントがあるので、堂々と休む(むしろ風邪をひいて行ったらばい菌扱いされる)。

コロナ禍で変わった健康への意識

コロナが蔓延した世の中になって初めて、
具合が少しでも悪ければ、休むあるいは在宅勤務を推奨する世の中になって来た。
むしろ少しでも風邪っぽさを出すものなら、ばい菌扱いされてしまう世の中になった。 

あまり無理をしなくなったし、無理をしないことを認めてもらえる社会になってきたと思う。

私は最近は在宅勤務中心なので、5:00起き、21:30-22:00就寝。
朝日が昇るのに合わせて、小一時間のウォーキング。
昼は10分のお昼寝。三食季節の野菜を意識した料理とフルーツを食べ、
夜は温かいお風呂に浸かって就寝。

こんな夢のような生活を、コロナ禍で初めて手に入れた。
…いや、この生活、老後の生活を先取りしているような…。

コロナ禍で、昼夜なく戦ってくださる医療従事者の方に私ができることは、
健康でいて、コロナ感染予防に努めること。

健康でいられることがありがたい、と思う日々。
体の声を聴いて、過ごそう。



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