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嫌いなものの見方を変える

向暑はるカラスが苦手。

いつもの通勤ルートにカラスがいると、道を変えて遠回りしてしまう。

本日は遠回りをしすぎて出勤時間ギリギリで自分のデスクに滑り込んだ。

別にこれまでカラスに被害を受けたことはないし、親が殺されたわけでもない。

だけど人間はGを見て、生理的に拒絶してしまうように、向暑はるはカラスを見て拒絶反応を起こしてしまう。

もしこいつが急に襲ってきて固い嘴で頭を貫通してきたらどうしようとか、いつも考えてしまう。

拒絶してしまうようになったのは確か小学生の時。

あるゴミ置き場にカラスが一匹居座っていた。

ゴミを漁られると近隣住民に迷惑なので、近くにあった石を蹴って追い払った。

と思ったのだけど、急に大声で鳴き始めた。

あ、こいつ仲間を呼んでやがる。

仲間を呼んで逆襲でも始めようとしているのかと恐くなり、ダッシュで家に帰って大泣きした。それはそれはカラスよりも大きな泣き声で。

向暑はるとは反対に、父親はどうやらカラスに感謝してるらしい。

高校受験の合格発表の日に「ウン」が降ってきたらしい。カラスの。

そのおかげで合格できたと自慢話をしてきたけど、普通に考えれば汚いし、嫌いになる。

だけど、父親のそのポジティブさは見習いたい。

明日も遠回りしてしまうのかとヒヤヒヤしているけど、実は新しい道を通って新鮮さを感じられていることは少しだけ嬉しい。

嫌いなものも見方を変えれば、好きになるのかもしれない。

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