世紀末のクリスマス
去年のクリスマスに聴いた羊文学の「1999」がとても耳に心地よかったことを今でも覚えている。
年に一度の特別な日とあの音楽は、都会の騒々しさにうんざりしていた向暑はるに、幸せなひとときを与えてくれた。
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今年のクリスマスは特に予定もなく、でも特別な日からくるワクワクから眠ることができず、何となく外をふらついていた。
ぼくはどうしたらいい?眠れない夜がきて
街は赤と緑に照らされていて、人々はいつもより笑顔で溢れている。
子供から大人、そして店で働く人までも。
街は光が溢れ 子供たちのあしおと
以前どこかの大人が、来年地球が滅亡すると言った。
もしそれが本当なら、今年は最後のクリスマスということになる。
それは世紀末のクリスマスイブ
向暑はるが愛した家族や友人、恋人も来年にはいなくなってしまうのだろうか。
僕が愛していたあのひとを 知らない神様が変えてしまった
しかし、街はそんなことも気にせずに、幸せなムードで包まれていた。
1999/12/25
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耳を塞ぎたくなるような嫌な噂や言葉が飛び交う日々でも、クリスマスだけはそんなことを忘れさせてくれる魔法をかけてくれる。
今年は何を聴きながらクリスマスを過ごそうか。
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