商標登録(トレードマーク)について

ECにて新規ショップをオープンするにあたり、
どのようにブランド育成をしていくかを考えはじめる方がたくさんいらっしゃると思います。

そこで頭をよぎるのは、自分がつくったブランド商標登録をすべきか否か。
とくに、個人的に運営する小規模ブランドの場合、いかに進めるのが正か、わかりづらいことでしょう。

この記事では、そんな「小規模ブランドをこれからはじめよう!」としている方へオススメの記事です。

商標登録をするメリット

・登録した商標を独占的に使用することができる
・他人による使用を禁止することができる
・商標権のライセンスによる対価を享受できる

https://legal-script.com/media/intellectual-property02/

商標登録をするデメリット

・コストがかかる 
 └出願費用:3,400円+商品、サービスの区分数×8,600円 
 └登録料:区分数×28,200円
 └更新登録申請登録料:区分数×38,800円
商標登録出願手続き、審査対応
 └書類作成等の手続負担がある
商標権の維持管理
 └商標権を抹消させないようにするために、登録商標を使用し続けること、適性に使用することなどの適切な管理が必要
(=商標権者のマネジメントに負担がかかる)

https://legal-script.com/media/intellectual-property02/

商標を出願する・しないの判断指針

toreru mediaより引用

商標を出願しないリスクは以下の2通りが主です。

① 商標を「独占」しないため、他人に商品名・サービス名を使用される。② 他人の登録を「排除」しないため、他人が商標を登録してしまう

→後付けで自分が使えなくなる

①例:

あなたはとても良く汚れが落ちる洗剤を開発し、「オチル」という商品名を付け、インターネットで販売していたとします。

洗剤「オチル」の売れ行きは好調で、これから生産体制も拡大しようかなと考えていた矢先、急に販売ペースが落ちます。おかしいなと思い、ネットを検索してみたところ、なんと「オチール」なる他社の洗剤がネット通販サイトに。。

https://toreru.jp/media/trademark/605/

②例:

先ほどの例で、あなたが模倣品の洗剤を見つけ、慌てて商標「オチル」を出願しようとしたところ、相手が「オチール」をすでに商標出願してしまっていたとしたらどうでしょうか。

模倣品の「オチール」を排除するどころか、あなたの洗剤「オチル」は逆に商標権を侵害する商品になり、警告や訴訟を受けるリスクが生じてしまいます。

https://toreru.jp/media/trademark/605/

出願しなくても良いケース

・テスト販売などで、単発的に販売するケース

先ほどの、洗剤「オチル」で、テスト販売したものの全く売れずに全国販売を諦めた場合や、1回のみの生産で、継続販売をまったく予定しない場合をイメージしてみてください。

第三者が商標「オチール」を使用したり、登録して自分が今後、「オチル」商標を使えなくなってしまってもビジネス上のダメージがほぼないですよね(腹は立つかもしれませんが・・・)。結局、その商標の「独占・排除」がどれぐらい自分にとって重要になるか?を判断すれば良いのです。

https://toreru.jp/media/trademark/605/

まとめ

「出願しなくてもいいケース」を除き、
ビジネス・サービスを1年以上継続していくのであれば、とりあえず商標登録しておくことをおすすめします。

ブランドの価値は使用を継続することで商標に「蓄積」していくので、
登録商標という他人に勝手に使わせない「価値の器」を保有しておくことは、ブランド成長の土台として価値があるからです!


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