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出産のキロク

猛暑猛暑といわれた夏がおわり、一気に肌寒くなってきた10月。
夏の初めに出産したのですが、ついぞ夏を感じないままに秋がきていた。。
遅ればせながら、出産の記憶を記録しておこうと思う。

週末にコストコにいく予定にしていて(とっても楽しみにしていた!)それまではお腹にいてね~と念じながら、無事にコストコ業務完了!
前駆陣痛といわれるものも全くなく、一体いつになったら生まれるんだろうねー?なんて話していたその3日後。

出産のはじまり

早朝、寝ぼけながらも、なんかお腹が定期的に痛いような…?
これってもしや前駆陣痛!?と思っていたら、トイレでおしるしが…!
これは数日以内にはじまりそうだなぁとか言いつつ、いつも通りの生活をするべく、痛みがおさまったタイミングで朝の散歩に出発。
帰宅後、朝ごはんをたべて家事をしていると、なんかまだお腹痛い…というか前駆陣痛ってこんな長いもんなの?と思って調べると、
「前駆陣痛は朝には消滅します。」と書いてある。。。
間隔をはかってみると、大体8~6分間隔。
あれ、これって本陣痛では??
でもまだ、軽い生理痛くらいの痛みで全然耐えられる痛みだったので、ドラマみたり、お昼ご飯たべたり(メンチカツとコロッケ)して過ごしていた。
どんどん痛みは強くなってきて、ちょっと「う…」と止まらないと痛みに耐えられなくなった15:00過ぎに病院に電話すると、じゃあきてください、とのこと。
お風呂に入ったり、おやつをたべたりして、16:00に産院到着。
その時点で、子宮口4cmで入院決定。

血圧が高い!

部屋に荷物を置いたり、出産準備の説明を受ける。
体温と血圧もはかっておいてください~といわれて、はかると、血圧が160超えてる!あれ?おかしいな、こんな高血圧見たことないんだけど…
もう一回図りなおしても140くらい。。諦めてその紙提出すると、やはり血圧が高すぎるらしく、降圧剤を点滴することに。
幸い、点滴後は血圧は落ち着いたので、そのまま普通分娩で進むことに。

陣痛逃しに一番効果があったもの

陣痛の逃し方、というのを調べていて、正座みたいにしておしりをかかとで押すと痛みが軽減する、という動画をみたので、割と初期時点から実践していた。
でも、痛みが来るたびに起き上がって座りなおすのがかなり面倒、かつそこまで劇的に軽減したかどうかは、あまりわからなかった。ただ、痛みが来るたびにいろんな姿勢を試して、一番楽な姿勢がどれか模索していた(まだ色々動ける余裕があった)。

一番効果があったのは、やはり呼吸だったと思う。
ソフロロジーを推進している産院だったので、産前からイメージトレーニングや呼吸法は練習していた。
すごく基礎的だけど、長く息を吐くとそれだけ痛みが楽になったので、とにかく長く吐くことを意識していた。

LDRでひたすら陣痛をのがす

血圧が不安定だったので、割と早めにLDRにうつることに。
点滴の影響か、とにかくものすごく暑くて、めちゃくちゃクーラーの温度を下げてもらった。
LDRには基本私一人で、ちょくちょく助産師さんが様子をみにくるくらい。お産が進まないと助産師さんも誰も来ないので、一人でひたすら、痛みに耐えて、水分とっていた。
軽食が途中で来たけど、あまり食べすぎると気持ち悪くなるよーといわれてオニギリすこしかじったけど、梅干しが入っていたので、ちょっとテンションさがってそこで終わりにしちゃった。
20:00から21:00くらいに一気に痛くなってきて、もう呼吸どうこう、姿勢どうこうというものじゃ回避できないくらいにすごいエネルギーで押されてた。目もあけてないと痛みが強く感じやすいというのは知っているけど、自然と目をつぶってしまう感じ。
もちろん痛いのは痛いけど、それだけじゃなくて、
「外に、でたいんじゃーーーーー!!!!」という圧倒的なエネルギー、パワーがどっこんどっこんとお腹のなかで、つんのめりながら下に降りてこようとするのを、
「わかってる、わかってるけど準備ができるまで、もうすこし落ち着いて!!」と押し問答しているみたいなイメージだった。笑

いよいよ出産

私の切羽詰まった様子と裏腹に、どうですか~~?とのんびり入ってくる助産師さん。
「あれ?もう結構さがってきてますね?もう旦那さん呼んだほうがいいかもです。」
「あ?そうなんですか?」
ということで、夫にLINE.
コロナ対策で、直前に抗原検査をして、立ち合いできるシステムだったので。
とりあえずLINEは打てたけど、そこからはもう携帯を触る余裕もなく。

「多分日付変わるころには生まれるはずよ~~」という助産師さんの言葉で、時計を見ると、大体21:00すぎ。
「え~~、この痛みでまだそんなにかかるの~~?!」
と軽く絶望したのを覚えている。笑

そのなかでもお腹のドンドコドンドコは、とどまるところを知らず、ついには何かが下にはさまった!
と同時に腰あたりに生暖かい感触が…
ナースコールで、「破水しました…」
「あ、そうか~~ちょうど旦那さんがきたから。ちょっと待っててね」
といってたら、夫登場。
「はーい、ちょっと確認しますねーー。
あれ?もうこれ生まれますね、赤ちゃん頭みえてますね。
よし、もう産んじゃいましょう!」
ということで、あれよあれよという間に分娩体制にセッティングされて、
お医者さんたちがわらわら集まってくる。
「もういきんでいいからねー!」
といわれたけど、これまで必死にいきみたいのを逃していたのにそんな簡単にいわれても!
「はい!いきんで!」
「~~はい!」といきみだした、いの字くらいのときに、ずるん!という感触があり、
「あ、もういきまないで!力抜いて!!」
えーーー?もう!難しい!笑

そんなわけで、割とずるっと出てきてくれた赤ちゃん誕生でした。
ちょっと整えられてみた赤ちゃんは赤くて小さくて
「めっちゃくちゃかわいい~~~~~~!!!!」というのが感想。
よかった!とかわいい!だった。

実は内心、かわいいと思えなかったらどうしようと思ってたので、かわいいと思った自分にちょっとホッとした。笑

出産終わって

結局、日付は跨がず、21:40分ごろ出産。
大体軽い陣痛が始まってからは11時間。病院についてからは5時間で出産だったので安産だったと思う。

ただ、出産後の会陰縫合が割と長く、地味に痛くて、何度も「イテテテ!」というもんだから、麻酔追加しますねーーとボンボン麻酔して、ようやく縫合(この数時間後に麻酔がきれて、いたーー!となる)

出産後も血圧が下がらず、ずっと高いままだったので、部屋には戻れず、絶対安静ということで、そのままLDRで一晩を過ごすことになった。

身体は疲れ切っているけど、モニターなど色んなものを付けられて、トイレもいけず、狭いLDRの椅子に横たわって寝返りも打てないので、うつらうつらしては目が覚めるという感じで、全然休めず、ほぼ完徹状態で朝を迎えた。

割と出産よりも産後のほうが大変だった。

どうやら、陣痛中に妊娠高血圧症候群を発症していたらしく、妊娠中はそんなことなかったのに、つくづく妊娠ってなにが起こるかわからない。それぞれに妊娠、出産のストーリーがあるなと思う。

感想と発見

今回、出産を経験してみて、痛いだけじゃないんだなと思った。
なんていうか、外にでたい大きなエネルギーに押し負けた結果出産した、みたいな気持ち。笑

個人的には無事に産めてよかったし、いいお産の経験をさせてもらったなと思う。
ただ、驚くべきことに、数か月しかたってないのに、もうあの痛みを忘れかけている。笑
それが一番経験して発見してよかったことかもしれない。笑

人はどんなことでも忘れられる。
いいことも、悪いことも。いつかは。


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