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【呑べえ日記】ありがとう、呑んべ横丁!

🌿1508字

立石の聖地、呑んべ横丁がなくなる。

1990年代から再開発の話は出ていたが、まさか実現はしないだろうと、立石が好きで、この街で呑んでいた私たちはそう思っていた。

だって、ここは呑んべ集団の聖地なのだから…

私は、生まれも育ちも立石っ子。
この街で育ち、この街が大好きだ。
大人になり、周りの友達は渋谷や新宿に移り住んだが、私は立石にとどまった。
親から離れても、立石からは離れなかった。
仕事場は大手町近辺だったので、仕事が終わると会社の近くで呑んでいたが、必ず立石で締め呑みをしてから家路に着いていた。

"せんべろ"という言葉がまだなかった頃…


だが、時の流れは残酷で、今年に入り、再開発が決定、7月にはほとんどの店が移転、もしくは閉店を余儀なくされた。

先日、NHKでさらば、呑んべ横丁というドキュメント番組を見て、今の横丁を見ておきたいと思い、立石へ。
土曜の夕方ということも重なり、仲見世はほとんど開いていなかった。
宇ち多も休業だった。

江戸っ子は移転の知らせをネットで知っていた。扉に貼られていたお知らせに心が痛む。先代の頃から父とよく通っていた店だけに思い出深い。




隣の江戸安は大繁盛。
鶏の半身揚げで有名な鳥房も、相変わらず行列を作っていた。


                   ©さわっち                                                          

↑この並びに、『田舎』という、おにぎり屋さんがあってね、もうだいぶ前になくなってしまったのだけど。
そこのママが作るおにぎりが絶品だった。
締めで食べるおにぎりとおばんざい。
たまに、お茶漬け。
今でもあの味が忘れられない。                                                                        


肝心の、呑んべ横丁はというと、営業しているのは『宝来亭』と『しらかわ』と『和風バー姫』だけだった。
NHKに出ていた『波』も開いていたかもしれないが、確認できなかった。

私と同じようにNHKを見て、横丁に別れにやってきた人があとを絶えず、皆写真を撮りながら当時のことを振り返り、思い出に浸っていた。

その中に、なんと奈良県からこの横丁に逢いに来てくれたという人がいて、びっくり!
私は、その立石愛に深く感動してしまった。
そして、一緒に『和風バー姫』で呑むことに。。。

この姫のママはTBSのサンデージャポンにも何度か出たことのある下町の名物スナックママ。今は他界してしまったので、娘婿である、同じく近くでスナックをやっているマスターが引き継いだのだとか。


奈良から来てくれた澤さん(左)と、
マスター


マスターとは、30年来の付き合いになる。
コロナもあり、もの凄く久しぶりに会ったが、一瞬で30年前にタイムスリップした。

この街で、この店でどれだけの人たちと酌み交わしたのだろうか。

同じ店で呑んでる人はみな、友だちだ。

ありのままでいられる、受け入れてもらえる安らぎの場がここにはある。


途中から内藤選手も参戦!
内藤選手のジムが立石にある。
                  ©さわっち                           


私も久しぶりにカラオケ🎤
ラストはバンザイ🙌で締め!、笑



この看板が取り外されるのはいつだろうか…
見守りたい。


8月一杯で、横丁の店もすべて閉まる。

お別れまで、あと少し。
5年後には新しい立石が誕生し、駅近辺は様変わりする。

ありがとう、呑んべ横丁!
長い間、お店を支えてくれた方々に感謝します🙏

NEW立石ももちろん愛しますよー💕


はっちゃけ〜!!


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