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一次創作

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#散文

過去に生きる男

過去に生きる男

 ある男は、ひどく打ちひしがれていました。それはもうけちょんけちょんに、いや、けちょんけちょんはなにか明るく跳ねるような語感がありますのでこの男にふさわしくありません。けしょん……けひょん……そう、へひょんへひょんに、打ちひしがれていたのです。
 男はこれまで献身的に実母の介護をしておりました。しかし、実母は男をまるで拷問官のように思ったまま、死んでしまいました。男には、男にとって唯一無二なパート

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