本「絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業」

こんにちは。Haruです。

農に興味を持ち始めてから、情報収集の1手段として色々な本を読んでいます!

今回は「絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業」について、まとめました。

同じように農に興味があって、色々と情報収集されている方の参考になれば幸いです。

こんな方にオススメ

・成功ストーリーではなく、数値など論理的な視点から、農業経営の実現性等を検討してみたい人

・経営計画を立てて、よりリアルに就農の可能性や、就農後の経営について考えてみたい人

まだ、「農に興味を持ち始めたばかり」、「数値はちょっと苦手」という方には、同じ著者の別の本もオススメしています。
興味があれば、目次の「この本は、まだ少し早いな。。。と思ったら」を覗いてみてください!

どんな内容?

「農業をやってみたいな」、「楽しそうだな」と思っても、
・本当に生活していけるのか不安
・何から検討し始めたら良いのか分からない など
漠然とした疑問や不安から、農業をやろうとどんどん前に進んでいくのをためらってしまう人が多いと思います。

個人的な印象かもしれませんが、農業の本は個人の成功体験や理念がストーリー調で書かれているものが多いです。もちろん、参考になる点も沢山あるし、自分の中のモチベーションもアップさせてくれます。

ただし、あまりにもその著者がすごすぎて、「本当に自分もこんな風になれるかな。。」という心配をしてしまうことも。

そのような本が多い中で、本書はもっと論理的・客観的な視点、そして見落とされがちな「経営者としての視点」から、農業を始めるにおいて考えることをステップ・バイ・ステップで教えてくれます。

教科書のように少し硬い印象を受けるかもしれませんが、
・実際に農業を始める前に考えるべきこと(農業をやる目的、何を作るか)
・10年間の経営を数値に落とし込むやり方 など
どれも、実際に農業をやろうと決める時には、考えなくてはならないことについて、実直に取り上げてくれています。

特に、10年間の経営計画については計画表の雛形も用意されています。そして、雛形上の各項目(売上、各種費用、フリーキャッシュフローなど)についても、考え方から説明されていて分かりやすいです!

著者について

著者の岩佐大輝氏は、2011年の東日本大震災で故郷が被災してしまったことを契機に株式会社GRAを立ち上げて、いちご作りを始められた方です。

「ガイアの夜明け」などでも紹介されたことがあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、いちごのブランド化などを積極的にされて、「ミガキイチゴ」という1粒1,000円もするようないちごなども育てていらっしゃいます。

もともと、IT企業を経営されている経営者ということもあり、本書が経営や数値をしっかり考えることの重要性を説いているのも納得ができます。

この本は、まだ少し早いな。。。と思ったら

1.著者が出ている動画を見てみる
The Campusという、面白いことをやっている農家さんを紹介するサイトがあるのですが、その中の講義動画の一つに著者の岩佐さんの動画もアップされています。
著者の動画を見てから本を読むと、「なぜこんな話をしているのか?」などがより明確になり、理解が進むかもしれません。

動画を見るためには、入会する必要があり、費用が発生します(詳細はHPご参照)。
ただ、他の面白い農家さんの動画や記事も見れるので、一度覗いてみるのもありかもしれません。


2.同じ著者の本を読んでみる

著者の岩佐氏が書いた本は他にもあって、そちらの方が読み物としては読みやすいかもしれません。

下記の本を読んでから、「絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業」を読んでみると、著者がなぜ経営や数値を大切にし、本書にまとめたのかが、理解しやすくなると思います。

「99%の絶望の中に「1%」のチャンスは実る」という本では、著者が東日本大震災のあと、どのように立ち上がり、どのように考え、いちごの生産に乗り出して行ったかが書かれています。

経営に関する考え方や、なぜいちごだったのかなど、参考になる点もたくさんあります!

2冊目の「甘酸っぱい経営」については、経営、組織、リーダーシップなど、農に関係のないビジネスマンでも為になる内容が詰まっています。

個人的には第5章の「甘酸っぱい経営者になるための6つの流儀」がとても勉強になりました。

自分で新規就農するということは、経営者になるということでもあるのだと考えさせられる1冊でもあります。


最後までおつきあい、どうもありがとうございました。

自分自身も分からないことだらけで、農への道をあるきだしています。
同じような悩みを抱えている方にとって、少しでも為になる内容になっていたら幸いです!

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