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#4 なんだかんだ、「勉強しといてよかった」と思った

自慢じゃないですが、
俺は小・中・高校生までの12年間、
毎日母親から「勉強しなさい」と言われ続けてきました。

俺にとって勉強とは、たぶん多くの人もそうだった通り、
大嫌いなのにやらなくてはいけない、忌むべきものでした。
しかし残念ながら俺には
「勉強以外にやりたいことがある!」と言い張れるものもなければ、
家出する勇気もなかったため、
ブーブー文句を垂れながら勉強するしかありませんでした。

何より嫌だったのは、親に成績表を見られる時でした。
親も先生も絶対に!そんな気はなかったと思いますが、
学生当時の俺はテストの良し悪しだけで
自分の存在価値を評価されているような気分だったのです。
しかも1度下がった成績・評価は
次のテストや学期末になるまで覆ることはありません。
どうあがいても
この一定期間は「頑張らなかったヤツ」と思われ続けるんだ…
そんな風に自分の中で思い込み、
毎日のようにイライラしていたことを今でも覚えています。


今、俺はオンライン家庭教師のアルバイトをしています。
生徒の女の子に、俺は話したことがあります。
「俺今28歳なんだけどさ、
 この仕事始める前は28歳無職だったワケよ。
 28歳無職って、世間的に見たらヤバい奴じゃない?」

ZOOMの画面越しに女の子が笑っています。
「でもさ、そんなヤバい俺が家庭教師の仕事できてるのって、
 勉強頑張ってきたからなんだよね。
 履歴書見てもらってさ、
 『こいつ28歳無職だけどいい大学は出てるぞ』
 『勉強教えることは出来るらしいぞ』
 って思ってもらえたから、この仕事もらえてるのよ。

 勉強しなきゃ生きていけない!なんて全く思わないけど、
 勉強しといた方が得することはあるんだなーって
 大人になった今だから思うよ。」

女の子は真剣な顔で、こっくり頷いてくれました。


自分の意志ではなかったにせよ、
飽きっぽい俺が12年間勉強だけは欠かさずやってきた。
その過程が今の俺を助けてくれているのは、間違いない事実です。

母へ。
あれだけギャーギャー騒いでいた俺に、
12年もめげずに言い続けてくれてありがとう。
大人になった今ようやく、
勉強してきたことが無駄じゃなかったとまっすぐ思えます。

そして俺へ。
めちゃくちゃ大変だったと思うけど、今ほんとに助かってるよ。
まじでありがとう。未来で存分に遊ぼうぜ。

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