悩みを抱えている方、そんな人を見た方へ

はじめに

よく悩みの相談に乗ってもらったり、相談しているのを聞いたりしていると、このようなことばをきくことがあります。
「そんなことで逃げてどうするの?」
「もう少し頑張ってみようよ!」
私も、その言葉は何回も聞きましたし言いました。
その言葉を受け止め、努力し、その悩みを解決できた事例は多いかもしれません。
しかし、その悩みをずっと抱え続け、どうしようもない時に「頑張って」なんて言われたらどうでしょうか。
私も言ってしまったことがありますが、悪化するばかりです。よくなるはずがないのです。相手が余計に追い込まれることも少なくありません。
このような、ずっと悩みを抱え続けている方や、そんな方に出会った皆さんに是非お伝えしたいメッセージを、私の実体験も踏まえて書いていきたいと思います。

追い込まれた自分をさらに追い込んでいた

私は、中学での成績でトップを取ることを一番に考え、勉強を続け、東京の盲学校の高等部の受験にも高い順位で合格し、上京しました。
地方の盲学校の成績しか考えがなかったため、同じようにすれば東京でも良い成績が取れるのではないかと思っていました。
当然ながら、成績は良くなるどころか悪くなるばかり。良くなったのはほんの一部だけ。
「こんなに勉強したのになんで…!?まだ足りないのかな…」
結果を認められなかった私は、自分を追い込んで猛勉強。そんなことを繰り返していましたが、いくら頑張っても、満足できるような成績にはなりませんでした。悔しくてたまりませんでした。

できない自分を認められない

精神的にも肉体的にも限界を感じ、追い込む元気もなくしてしまった私は、そんな自分が嫌になりました。自分が嫌になり、周りの人が嫌になったことで、「当時悩みを話せる友達」の存在さえ感じることができなくなってしまっていました。
先生に心配され、とりあえずそれなりに何かを話したことはありますが、答えには関心がなかったため何をおっしゃっていたかは覚えていません。

実家で姉が言った言葉

ある休みの日、久しぶりに地元に帰ることになりました。
「あの複雑な場所から少し抜け出せる!」
たのしみでしかたがありませんでした。
当時は、白杖を使って一人で出かけることが怖すぎてできなかったため、都内でウィンドウショッピングなどはあまりできなかったのです。
家に着いた時、なんとなく、あまり話をすることのない姉の部屋に行き、
「なんだか、学校楽しくない…」
というような内容の言葉を私が口にしたようで、少し驚いた表情になった姉が言った一言。

「…、お疲れ、よく頑張った。」

そのあと、一人で泣きました。自分の部屋で、一人で泣きました。
今まで自分を追い込み、自分に追い込まれ、絶望したところまできてしまった私を、姉は認めてくれたのです。
あの頃最高に嬉しかった出来事の一つとなりました。

悩んでいる人を見つけたら?

このように、どん底まで落ち込んだ人を見つけたら、その方の話をじっくり聴いてください。そして、今まで行ってきたことを素晴らしいと認めてください。きっと励みになりますし、心もすっと軽くなるでしょう。「自分、よく頑張った」と、相談した方に言っていただくのも有効です。

悩みを抱えている方へ

悩みがあると、どうしても、「できない」や「なんでこんなことに…」と言ってしまいがちです。
私も当時はそんな言葉をたくさん言ってです。
そんなことを繰り返し言っていると、本当にできなかったり、頭打ちになったりしてしまいます。
そう言った時は、「今までよく頑張った」などと自分を認めてあげてください。人の力を借りても大丈夫です。

最後に

いかがでしたか?
このノートの内容は、高校の時に鬱を経験した私のお願いの一つだったりします。
鬱でなかったとしても、自分を追い込みすぎると周りが全く見えなくなってしまうことがあるようです。
そんな時間がより少なくなるためにも、悩みを一人で抱え込まず、みんなで解決していきたいものですね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?