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最初の写真

はじめまして、廃墟系星景写真フォトグラファーのharuと申します。
「星景写真」とは、星空と地上風景を同一画面に収めた「星空のある風景写真」のことで、私は基本的に一枚撮りで撮影しています。
好きなモチーフは廃墟です。もともと、廃墟が好きで、廃墟の写真をよく撮っていました。「星景写真」という言葉も知りませんでしたが、廃墟と星空の組み合わせがいい画になるんじゃないかと撮ってみたのがこの写真。
2009年10月11日、岩手県八幡平市の松尾鉱山の社宅跡で撮影した写真が
初めての星景写真でした。

撮影機材 α900 f/6.3 1305秒 ISO100

この松尾鉱山、一時は東洋一といわれた硫黄鉱山。標高1000mの山中に当時としては最先端のセントラルヒーティング、水洗トイレ完備のアパートや、劇場、デパートなどの設備が整い、雲上の楽園と呼ばれ、15000人の人々が暮らしました。
公害防止のために重油脱硫が行われるようになり、回収硫黄に経営を圧迫され、1969年に会社は倒産、72年には街から人がいなくなりました。
その後、病院の建物が学習院八幡平校舎として利用されたり、松尾鉱業鉄道の客車や、貨車が地元企業の物置として使われていたようですが、そういったものも解体され、鉱山があったという痕跡はこの緑ヶ丘アパート跡くらいなってしまいました。
麓の資料館には豊富な資料や映像資料がありますので、ご興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。思い入れのある場所なのでついつい長くなってしまいました。
こんな感じで星景写真のことを中心につらつらと書いていきたいと思いますのでお付き合いの程、よろしくお願いしますね。

#沼落ちnote


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