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お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!【書評】なぜこの本はすべての親にとって欠かせない一冊なのか

全てのママ、パパにオススメしたい、素晴らしい本と出会いました。今日のnoteでは全力でレビューしていきたい。興味があればポチッと!お子さんたちのためにぜひ。

どんな本?

性教育アドバイザーのじまなみさんが書いた、子どもの防犯・性教育に関する教科書。自分の身を守るだけでなく、大切な人を傷つけない人になるために教えておきたい知識が満載!

娘、2歳。ちゅーをするように

私は現在、0歳男児、3歳女児の母親です。実はここ最近、性教育どうしようかな〜と悩み始めていました。きっかけは、娘が2歳半を過ぎてちゅーを覚えたこと。親にちゅーしてくれるのは可愛いし、私もついつい「ママにちゅーして」って言ってしまうけど、これお友達や保育園の先生にまでやってたらまずいな…と。

で、なにか良い方法はないかと考えていた時に、たまたま本書をツイッターで見かけて買いました。ありがとうツイッター。

性教育はいつかはしなくちゃと思いつつ、小学校高学年くらいから始めればいいかなとのんびり構えていました。うちの母が性教育をしてくれたのが小学生だったと記憶しているので。絵本を見せてくれて、赤ちゃんができる仕組みを教えてくれたことを覚えています。

でも本書を読んで、それでは遅いかもと認識を改めました。ドキッとしたのは、「性教育をしないと、お友達を傷つけることになりかねない」の一文です。

下ネタが好きな子どもたち

子どもたちは下ネタが大好き。道端で「うんこ!「ちんこ!」と叫びながら歩いてる男児、何度か会ったことあります(笑)うちの娘もおしりたんていが大好きです。

下ネタを放置しておくと、「下ネタ=遊び」になってしまいます。友だちにちんちんを見せたり、見せろと言ったり、スカートめくりをしたり、パンツを脱がせたり。やっている本人は、それが悪いことだとは知りません。でもやられた方はとても傷つくし、相手を嫌います。

お子さんに性教育をしなかった結果、友だちに悪気なくスカートめくりをし、相手を傷つけてしまうかもしれない。「あいつキモい」といじめられてしまうかもしれない。

性教育と言っても、いきなりセックスについて教えるわけではありません。「他人に見せてはいけない、見てもいけない水着ゾーンがあるよ」と教えることからスタートしようと本書では提案しています。

親の「まだ早い」はいつだって「もう遅い」

性教育に関しては、「寝た子を起こすな」という論調がありますよね。「セックスについて教えたら興味を持ってセックスするようになるでしょ」という趣旨。

百歩譲って昔はそうだったかもしれない。でも私たちの子どもは、わからないことはどんどん自分で調べていく世代。まだ早いからと性教育を先延ばしにした結果、はじめて触れた性知識が過激なAVやネットの誤った知識だったら…ゾッとしませんか。

そんなことになるくらいなら、親がきっちりと正しい知識を教えるべきです。また、子どもに教えるにあたり、親も性教育について学び直さなければなりません。

パパも性教育について学ぼう

本書はタイトルに「お母さん」とあるように、主にお母さん向けに書かれています。が、私はパパにも性教育について考えて欲しいと思っています。なぜかというと、児童を対象にした痴漢がとても多いからです。

私が痴漢にあった回数は軽く10回を超えます。女性の皆さんわかってくれると思いますが、痴漢にあったことない人の方が珍しいんじゃないかな。でもこの話をしたとき、夫はめっちゃ驚いていたんですよね。

男性は女性に対して痴漢されることが少ないので、どれだけ多くの痴漢被害があるのか実感できないんだと思います。

すれ違いざまに股間を触られる、お尻を揉まれる、後ろから抱きつかれる、局部を見せられる…どれもこれも、小学生〜中学生の頃に経験したことです。私は特別美人でもないし、胸も大きくありません。そういうのは、関係ないです。幼い女児というだけで、痴漢のターゲットになります。

痴漢にあったと話した時とき、「そんな大げさな」という態度を取られるととても傷つきます。男性の中には、「痴漢は美人でスタイルの良い女性が被害にあうもの」という認識の人もいます。そういう認識の人が父親になり、娘さんが被害にあい、「大げさだな〜w」と言ってしまったら…良好な親子関係は二度と戻らないでしょう。

また、「だから路地裏を歩くなって言ったでしょ!」などと子どもを責めることも言ってはいけません。あなたが路地裏を歩いていて、前から小学生がやってきたら…股間を触りますか?胸を揉みますか?そんなことはしませんよね。路地裏を歩くことが悪いのではないのです、触ってくる大人が100%悪いのです。

痴漢被害にあって傷ついているのに、親にまで責められたら、さらに深い悲しみに襲われます。万が一被害にあったら、あなたは悪くないと言ってあげてください。

最近は女児だけでなく男児も痴漢の標的となっており、とても残念な世の中になったなと思います。性教育はママに任せるのでもいいですが、子どもの性被害に対する知識を得たり、万が一被害にあった場合についてどう対応するかなど、ママと一度話し合っておいて欲しいです。

性教育ってなんだか恥ずかしいし教え方がわからない

性教育、大事だな…と思ってきました?でも性教育ってどう教えたらいいか難しいですよね。だからこそ本書を読んで欲しいです!

本書では、性教育の具体的な方法や声かけの仕方を段階を追って解説しています。また、性教育の最適な時期を3〜10歳と定義し、早期の性教育を推奨しています。

ひとつめの理由はすでに説明したように、早い時期から始めた方が、自分の身を守れるしお友達も傷つけないから。

そしてふたつめの理由は、反抗期が始まったら親の話を聞いてくれないから。

本書を読む前は、性教育は小学校高学年からでいいやと漠然と思っていましたが、果たしてその頃親の話を聞いてくれるのか?「親がセックスとか言ってんだけど。マジきもい」ってなってしまうかも…。親子で密な時間を過ごせて、話に耳を傾けてくれる幼少期にこそ、性教育は必要だなと感じました。

というわけで、めちゃくちゃオススメなのでぜひ読んでください!





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