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子どもが目にする「あたりまえ」を意識してつくりたい(共働きの家事)

最近うれしいことがありました。
娘が「パパのハンバーグ食べたいな~」と言ったのです。

パパも料理をするのがあたりまえ、娘がそう思ってくれてるのはなんて素晴らしいことなんだろう!この常識を絶対に崩さないぞとわたしは心に誓ったのでした。

それには苦い経験があります。

家事は姉ちゃんの仕事でしょ

当時わたしは大学生。その日、家にはわたしと弟しかいませんでした。夕飯のお米を研いでいたら雨が降ってきたので、軽い気持ちで言ったのです。

「ねぇ、洗濯物入れてくれない?」

すると弟は、同じように軽い口調で言いました。

「やだよ。そういうのは姉ちゃんの仕事でしょ」

10年以上前のことなのですが、いまだにはっきり覚えているくらい衝撃的でした。弟がなんの疑いもなく「家事は女の仕事」だと思っている…。ちなみに当時、両親は共働きでした。

家事を一切しなかった父

当時は弟に対して怒りをぶつけたような気がしますが、父が家事を一切やらない人だったので、今思うと弟がそうなるのは当然ですね。

専業主婦だった母は子育てがひと段落してからパートに出て、私が高校生のころ正社員に昇格しました。母がパートに出るときの条件は「家事育児をきちんとやること」だったそうで、母が正社員になっても父は一切家事をやりませんでした。(父を恨んでるわけではなくて、そこは夫婦の話し合いだと思うし、メイン収入を長年担ってきた苦労は尊敬しています)

なにも言わなくても親の行動が刷り込まれる

家事は女がやるものだと言われなくても、親の姿勢からそういうメッセージが読み取れてしまうので、弟は「家事は姉ちゃんの仕事」だと疑わなかった。そこに悪意はないのです。

夫もそういう家庭で育ったため、家事は女がやるものという意識が根本にあります。わが家は共働きで収入もほぼ同じ。ここ数年、家事育児分担について話し合っていますが、「基本やるのは妻。余裕があれば手伝うよ!」という夫なので非常に苦労してきました。

(もちろん、家庭の状況はそれぞれなので、旦那さんだけの稼ぎで生活し、奥さんが家のことを一手に引き受ける家庭があってもいいと思います。夫婦が納得していればそれでいいのです。)

専業主夫という天の恵み

そんな苦しい状況を打破したのが、今年入ってすぐに起こった夫の電撃退職です。3か月ほど専業主夫になりました。この期間に夫は料理をはじめ、娘に何度かハンバーグをつくったのです。これがものすごく好評で、パパも料理をするイメージができました。(本当においしかった)

また、好評だったことが夫もうれしかったようで、家事にも少し意欲を示すように。まさに天の恵みでした。

ママだけが家事をやる姿を見せたくない

実家にいたころ母だけが家事をやる姿を見てきたので、「仕事もして家のこともやらなきゃいけない」と思い込んでいた時期がありました。娘にはそう思って欲しくないので、ママもパパも家事をする姿勢を見せていきたいです。

夫は休日には家事をしてくれるので、まだまだ分担に不満はあるけれど、「今パパ洗濯してるからママと遊んできて」なんて言われてる娘を見ると、まぁ最低限よしとするかという気分になります。

お手伝いも、実家ではわたしに負担が多く、兄や弟はあまり手伝い自体を頼まれていなかった記憶があるので、大きくなったらは娘にも息子にも同じ量のお手伝いをしてもらうつもりです。

わたしたちのやりとりが子どもたちにどんな影響を与えるのだろうと考えると、夫婦関係も諦めずにコツコツ改善していきたいと思うのでした。

おしまい。


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