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13歳からのアート思考 感想

名著や・・・、名著や・・・

最近、これ系の本増えてますよね。
13歳向けを称した大人向け書籍。
少なくとも自分が13歳のときに本を読んでたかと言われると怪しい(; ・`д・´)

13歳からのシリーズ(?)で一世を風靡したのは、
おそらく「地政学」の本だと思うんですよ。
たしかに、面白いんですよ。地理が苦手な自分にも面白かった。

でもね、タイトルで紹介した「アート思考」、
完全に社会人向け名著。
なんならアートなんて関係ない人(自分もそう)ほど読んでほしい。

あくまで自分にとって、
これを読んだ当時の状況と重なってぶっ刺さったってだけで、
興味ない人にはなんじゃこりゃ、みたいな感じなので、
あくまで自分の感想ということで。。。

この本を読んだのは2022年の夏ごろ。
当時勤務していた会社では、
薬局などで売ってる日用品の開発に従事し、
商品全体のコンセプトだったり、
パッケージの作成(デザインの作成はプロの方々)に携わってた。

もともとは商品の設計、研究開発が自分の好きな分野だったので
商品のデザインなんてチンプンカンプン。
同じプロジェクトの方々(デザイナーも含めて)が
商品のネーミングや、デザインについて議論してるけど、
まったくついていけない。

正解がないことに対して、なんであんなに熱く議論できるのか
不思議で仕方なかったし、単純にすごいと思ってた。
なんなら自分にはそういう素養がないと思って逃げてた。

でも、自分がその商品の発売まで引っ張っていかないといけない立場なのに、商品の見た目、デザイン、キャッチコピーに対して、言語化して意見をぶつけることができない、というのも歯がゆいもの。

そういった背景で、何かヒントが得られれば、、、と手に取ったこの本。

まず、プロローグの、
クロード・モネの睡蓮の絵を鑑賞した男の子のエピソードで
ガツンとやられた。
そんな見方ある?!

そこから、セミナー形式で、様々な美術作品を題材に取り上げられ、
自分なりの解釈の仕方、ものの見方を考えさせてくれる。

高度な見方の解説もあるのだが、
一番の基本は、作品をみたときに
「どう感じたか、なぜ、そう感じたか」を、
言語化すること。

まずは、
なにかを感じるまでじーーーーっくり観察し、
そのように感じた根拠を言語化する。

この本を読んでから、
音楽や書籍、業務上の書類・資料をじっくり観察し、味わう、
ということを意識するようになった。
そうして初めて、自分なりに好きなポイントの傾向がわかってくるし、
言語化できるような気がしてくる。

この本は、どうか立ち読みで流さずに、
各セミナーで紹介される作品を見て、感じて、
自分と他人の物の見方の違いを体感してほしい!と思います(^ω^)




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