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No.3【繕うことで味が出る、楽器の魅力】

宮城県仙台市にて管・打楽器修理を専門に請け負っており、ヤマハ(株)指定・楽器修理工房で、仙台の楽器演奏者には馴染みのお店の仙台管楽器工房。
また、実はNo.2【仙台で靴を繕い、甦らせる】にて取材をさせていただいたリファーレ仙台一番町店のお向かいにあります!
今回はそんな『仙台管楽器工房』の二瓶さんにお話を伺いました。

楽器を長く、大切に使うためのコツ

—楽器を長く使うために大切にすべきことはありますか?

ちゃんと定期的にメンテナンスをすることが楽器を長く使う上で大切です。例えば、3年、4年ごとに大きな修理をしても、その3、4年の間の1、2年のスパンのところで、マメにやっているかやっていないかで、だいぶ持ちが違うので。

—楽器だと何十年も持つものもありますが、やはりその中での定期的なお手入れが重要なんですね。

そうですね。その分やはり調整代というのはかかってきますが、高価な楽器であれば、なおさらそれを長く使い続けるためにはリペアは必要不可欠です。

ー高価な楽器は、いつまでも大切に音を奏でたい、という方も多いはず!
その都度のマメなお手入れが、楽器を長く愛用する上でも重要なんですね。

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子供へも引き継げる、楽器の魅力

—学生時代に吹奏楽をやられていて、娘さんにも楽器を引き継ぐという方もいると聞いたことがあるのですが、そういった場合は一度メンテナンスをしていただいた方が良いのでしょうか?

はい、そういった方もいらっしゃいます。その場合は眠らせる前にちゃんと油をさして、良い状態で眠らせるか、悪い状態で眠らせるかで、だいぶ状態が変わってきます。
なので、長期間使わない場合でも、一度掃除をして、油をさして…ということをやった上で眠らせないと5年後、10年後開けた時に錆だらけ、カビだらけ、ということになってしまうので、一度メンテナンスをしてから眠らせることをお勧めします。

—ちなみに中高生で楽器が壊れてしまった、という方でこちら(仙台楽器工房)に直接伺わせていただいて、リペアをしてもらうことはできますか?

もちろんいらっしゃいますよ。
仙台市はサンリツ楽器さん(※1)が学校を回られているので、サンリツ楽器さんを通して、こちらに持ち込まれる楽器もありますが、生徒さんがこちらに直接足を運んでいただいて、修理するということもあります。
特に高校生は部活やテスト休みの時は楽器をこちらに持ってきて、点検するということが多いですよ。

※1 仙台を中心に楽器のメンテナンスや音楽・英語教室なども行う企業

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楽器にも”味”はでる

—革物などは何年も履いているうちに味が出てくるということがあると思うのですが、楽器もそういったことはあるのでしょうか?

そうですね。もちろん消耗品に関しては劣化してしまうのですが、味が出る部分もあります。
一番ベタなものだとアルトサックスとかは真鍮の材料にラッカー塗装がされているんですね。ラッカー塗装の色がどんどん年数を重ねるにつれて飴色になって、良いビンテージ色になるんですよ。
そういったものが、やはりジャズとかビックバンドをやられている方が好まれて、今もどんどん値段が跳ね上がってくるモデルもありますし、それに似たような色を最初から商品として作っているメーカーさんもあります。

ー楽器も大切に使うことで、良い味が出るということは初めて知りました。
楽器を味を出しながらも、長く使うために、ぜひ仙台管楽器工房に足を運んでみては?

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仙台管楽器工房
宮城県仙台市青葉区一番町1-12-7 中川ビル1階
HP:https://sendai-kankoubou.jimdofree.com


協力:仙台管楽器工房
interview / writer:加藤はる

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