No.2【仙台で靴を繕い、甦らせる】
『RIFARE』とは、イタリア語で「修理する」「再生する」という意味で、そこには「靴の手入れや修理をする必要性を知って、自分の大切な靴が甦ったときの喜びを感じてもらいたい」という思いが込められています。
今回は仙台で靴の修理、販売を行う『リファーレ仙台一番町店』の三上さんにお話を伺いました。
靴を長く、丁寧に履き続けるには
ー靴を修繕して長く使うことの良さは何ですか?
紳士靴に関して言えば、インソールと中の詰め物が体重で沈み、足裏の凹凸をプリントします。ソールに返りがつきシワが入り、持ち主の足に合わせて靴が育ちます。
修繕、ケアをすることで10年、20年、30年履くことができます。
—靴を長く使うために私たちの普段のお手入れはどんなことが出来ますか?
ブラシとクリームで定期的にしっかり保湿、保革をしてください。
洋服をハンガーにかけるように、靴もシューズキーパーを入れることで履きジワを伸ばして、ひび割れを防いでくれます。
また、一足を連続して履き続けないことが大切です。足は1日にコップ1杯の汗をかくと言われているので、しっかり乾燥させる時間を作ることも大切です。
ー服と同じように、毎日身につける物なので、手入れが重要になるんですね!
靴を繕うことと長く使うことの関係性
—靴磨きや定期的なメンテナンスが重要だな、と感じる瞬間はありますか?
靴磨きも修理も見た目を美しくさせるだけではなく、靴を長持ちさせることに繋がります。
修理にお持ちいただく靴でも、もう少し早く来てもらえれば修理代が少なくて済みますし、靴の寿命ももっと伸ばすことができたと思うことがあります。
—「修理にお持ちいただく靴でも、もう少し早く来てもらえれば修理代が安く済み、寿命を伸ばすことができる」とありますが、メンテナンスのタイミングの目安などはありますか?
紳士靴ですと、ソールが何層にもなっており、一番上の層を基本的に外して新しいものに交換するという形になります。
それ以上すり減っても、もちろん修理はできますが、料金がプラスになったりするので、早め早めのメンテナンスをお勧めします。
—長く使うことが出来るおすすめの靴を教えてください。
ソール交換ができるグッドイヤーウェルテッド製法の靴がおすすめです。
また、長く履くためにはサイズ選びがとても大切です。洋服と違い、大きくても小さくても痛みに繋がるので、信頼できる販売員さんにしっかり計測してもらって靴選びをしてください。
ーリファーレ仙台一番町店では修理だけではなく、新しい靴の販売もしているそう。
アドバイスをいただきながら、自分にぴったりの靴が見つけられそうです。
人生のパートナーになれる靴
—靴を長く履かれている方で、最長で何年履かれている方を見たことがありますか?
ビンテージシューズと言われるものだと70年前の靴を見たことがあります。50年前くらいの靴であれば、まだまだ現役で履けるものもいっぱいありますよ。
—消費者の方に伝えたいことがあればお願いします!
足に合わない安価な靴を何足も買って、捨てることの繰り返しが無くなれば良いと思います。靴は直せば10年、20年履くことができ、毎年何足も捨てることはなくなると思います。
修理をして、磨いて手をかければ、愛着が湧き靴を大事にする生活になると思います。
ー本日は本当にありがとうございました!
リファーレ仙台一番町店
宮城県仙台市青葉区一番町1-10-28
HP : https://rifare.jp/
Instagram : rifare_sendai
Twitter : @EGXVqvOT4SGtexb
協力:リファーレ仙台一番町店
interview / writer:加藤はる
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