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今日新成人を迎えた皆様へ



どうも、私です。

今日は成人の日ですね。
新成人となった皆様、おめでとうございます。



昨年私も成人式を迎えたわけですが、今日はその日の出来事について話したいと思います。


私は祖母が呉服屋だったため、当日の着物は祖母が手作りしてくれたものでした。
ヘアメイクとメイクは美容院でお願いし、着付けはお母さんがしてくれました。
さすが呉服屋の娘、手慣れた手付きで着つけてくれたのを覚えています。


私は未だに簡単な着物と浴衣ぐらいしか着れませんが…
帯がいかんせん難しいんですよね。



今日の画像は成人式の時の写真です。

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赤色の生地が下に向けば向くほど黒にグラデーションしており、手縫いで金のラメが刺繍されています。
一本一本刺繍されたラメは、プリントやスプレーとは比べ物にならないぐらい上品ですよね。

イマドキ流行りの柄物が首元まで沢山あしらわれたものではありませんが、私はこの振袖が大好きです。


成人式の日、私は一つの贈り物を両親に渡しました。
それは手作りのアルバムです。

子供の頃からの写真をたくさん使い、私のその当時の想いや心境、感謝の気持ちを書き込み、豪家にデコレーションしたこれは、当初の予定サイズより太くなってしまい、閉まらなくなってしまったほどです。

その実物の写真がこちらです。

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表紙は家族三人で成人式の日の朝に祖母の家の前で撮った写真を入れました。


口ではなかなか言えない感謝の気持ちですが、文字に起こすと言いやすいですよね。
自分の気持ちをきちんと整理して書くこともできます。

それを見たお母さんは涙を流しながら「ありがとう」ではなく「ごめんね」と零していました。

私は一人っ子で兄弟はいません。
子供の頃は兄弟がほしくて何度もお母さんにせがんだ記憶があります。

しかしお母さんはなかなか子どもを宿すことができず、私もやっとの思いで妊娠した子どもでした。
私を産んだ後ももう一人男の子をと考えたそうですが、結局産まれず養子をもらうことも考えたそうです。

田舎にとって、長男が居ないということはそれだけでよくないことなんですね。


そんな私に対して、お母さんはたくさんの愛情を注いでくれました。
周りや親戚からなんと言われようとも、私の前では笑顔の強い母でした。

そんなお母さんの目からはじめて涙を見たのがこの日でした。

親の目や周りの目を過剰に気にする娘だったので、お母さんの置かれる境遇や周りの視線を理解していました。
その度に外面の良い「いい子」を演じる私を見てお母さんはずっと私に謝りたかったそうです。
「いいお母さんになれなくてごめんね。あなたにはいつも無理をさせてしまってた。」
それがお母さんの本音でした。

はじめてみる弱いお母さんをみて私も涙が止まりませんでした。


その日以降お母さんの泣き顔は度々見ます。
あの日を境に何か吹っ切れたのか、涙もろくなったのかはわかりませんが、私はそんなお母さんも大好きです。


今日成人を迎える皆さんも、この一日ぐらい素直になってみてはいかがでしょうか。
20年間育ててくれた両親に感謝し、大好きだって伝えてあげてください。
あなたのその一言だけで、20年間の両親の努力は報われると思います。

口下手でも拙い言葉でもいいんです。
そこに気持ちがこもっていれば。


私もこの場を借りて、きっとこのnoteも読んでくれているお母さん、育ててくれてありがとう。
21年目の私より。

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