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連載第一回 North London Is White!

こんばんは、きくっちです!

勝ちました!ノースロンドンダービー!

ケインとソンの1G1Aずつというスパーズにとっては理想の形ですね。記念すべき第一回はノースロンドンダービーを振り返っていこうと思います。

・光った「堅守速攻」

モウリーニョのサッカーを形容するとすれば、よく「堅守速攻」と言われます。しかしモウリーニョのスパーズ監督就任直後は、「堅守じゃないトッテナムでそのスタイルは無理だ。」という意見が目立ちました。モウリーニョ自身も「無職だった期間にいろんな映像を見た。」と発言していましたし、これまでのモウリーニョとは違うのではないかという期待もありました。しかしダイアーの成長などもあって今シーズンはいわゆる先制点を取って「バスを停める」サッカーが光っています。その甲斐あってか今シーズンは11節終了時点で9失点とプレミアリーグで一番少ない失点数を誇っています。そのスタイルはノースロンドンダービーでも光っていました。

先制点はケインが降りてきて受けたボールをソンにパスというよく見る形のカウンターでした。しかし、ベジェリンの全力の戻りや人数が揃ってしまったことによってスピードを上げてはがすことが出来なくなりました。そこでソンはミドルシュートを選択、鳥肌の立つ先制点でした。ソンは早くもプレミアリーグで10ゴール、ケインは10アシストを達成しました。

その後はアーセナルにボールを持たれる時間が続きます。WhoScoredによればケインの追加点の前の5分間のポゼッション率はアーセナルがなんと91.3%。ボールを持たせるモウリーニョのサッカーが徹底されていることがわかる数字ですね。

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出典 ハリーケイン公式ツイッターより

そして前半45+1分、ついにこの男が本性を表します。オーリエが跳ね返したボールをロチェルソが運び、ソンフンミンが繋いで最後はケインがニア隅にドカン!これぞストライカーだと言わざるを得ない一撃でした。ハーフタイムに入る前の追加点は後半のモチベーションにもなるので完璧なタイミングでした。その直前にトーマスパーテイが怪我をするというアクシデントに救われたものの完璧なカウンターでスパーズがリードしました。

・バスを停めろ!

後半に入ってからのスパーズはもはやバスを停めて守りきればよく、選手が目的を共有しているので大きな崩れは見られませんでした。後半をスタッツで振り返ると、アーセナルはポゼッション率76.5%、シュート本数7本なのに対してトッテナムのシュート本数はなんと1本!枠内シュートはありませんでした。もちろんアーセナルの攻撃はクロス一辺倒で創造性に欠けていましたが、いかに堅守だったかがわかります。

そして交代にも守り切るという強い意志が見受けられました。75分、ジョバンニロチェルソに変えてベンデイビス。5バックの左にデイビスを入れます。そして疲れたソンに変えてルーカスを出し前線でプレスをかけます。そして仕上げにロドンを出して最後の方は6バックのようになっていました。これはバスというよりもはや大型トレーラーです。もう一度言うとこれはもはや大型トレーラーです。

対するアーセナルは75分、低調なパフォーマンスを見せていたエクトルベジェリンに変えてエディエンケティアを投入し、攻撃の駒を増やします。しかし時すでに遅し、5バックの一角に入ったベンデイビスがついており、エンケティアは特に印象的なプレーを見せることができませんでした。

攻撃に創造性がなく、アルテタの采配も後手後手に回ってしまったアーセナルはギブアップ。終盤の攻撃を防ぎきりホイッスルが鳴りました。

モウリーニョは試合後、記者からの「守備が好転した理由は何か?」という質問に

私は以前「戦術文化」と呼んでいたが、それは練習の積み重ねなんだ。試合数が多いと、その練習に時間を費やすことがあまりできないのだが、練習をして分析する時間があるときには、しっかりと論理的に問題点に直結するように取り組んでいかなければならないんだ。(出典 スパーズ・ジャパン)

日々の練習の成果を見せてファンが戻ってきた初戦を白星で飾ったトッテナム、今後のリヴァプール戦に向けて期待の持てる内容でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ツイッターもやっておりますのでフォローしていただけると嬉しいです。

それではまた次回!

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