動画制作したい人にオススメ本2冊を紹介
動画制作の勉強をしようとすると、どうしても動画を見るという方法を取ってしまいがちです
もちろん、動画制作を勉強しているのだから、過去の名作映画やCM・MVといったものを観ることは大切です
・・・というよりも動画制作したいのだから、沢山の動画を観るのは当然ですね
専門学生時代、自分があまりにも映画を観ていないことに気づき、私は3年間で1000本の映画を観ました
この世に映像が発明されてから100年以上経っているということは、100年以上の教材がこの世にはあるわけです
オススメ映画やオススメCM・MVはいくらでもあるわけなので、そちらはぜひ自分で探しまくってみてください!
動画制作をする上でオススメの動画は、また今度書きたいと思います
というわけで、今回は動画制作を目指している方はこの2冊を買って勉強しましょう!という本を紹介します
1冊目は富野由悠季著「映像の原則」です
この本は、2002年に発売され、当時は映像の教科書と呼ばれた本です
ここでポイントが「動画」ではなく「映像」という点ですね
動画制作という言葉が登場したのは、スマホで動画を見るようになってからですね
映像と動画の違いはデバイスの違いです
映像は「映画やテレビ」と言った映すものが固定されていて、人がその場に観に行くものです
動画は「動画を移す媒体」があり、場所に左右されずに観られるものです
2002年はスマホがもちろん普及していないので、動画制作ではなく映像制作と呼んでいました
とはいえ、映像と動画の間は断絶されておらず、スマホというデバイスにあった編集に変わっただけで、映像の本質やベースとなる技術は変わっていません
動画制作を目指している方も「映像」の教科書を読んでも十分に学びがあります
ましてや富野由悠季さんはあのガンダムを作った方です
富野さんが絵コンテを使い、イマジナリーラインや映像力学といった映像の基礎となる部分を余すことなく教えてくれます
この本を読んで映像が分からなければ、映像制作は辞めた方がいいと言われたほどの本なので、ぜひ読んでみてください
また、動画制作を目指されている方もぜひ映像の歴史を学ぶことをオススメします
映画を発明したリュミエール兄弟ともう一人の発明者エジソンの発明物の違いやエイゼンシュタインのモンタージュ論、グリフィスの並行モンタージュ論、ゴダールのジャンプカット
この辺りは学んでおくべきですね
また、サイレント映画からトーキー映画への移行からフィルムからデジタルへの移行
今や動画撮影も編集もスマホ1台あればできるようになり、動画制作のコストが確実に下がっています
それゆえにこれまでの動画の歴史の中で、最も手軽に動画制作を始められる時代になりました
だからこそ、動画の前身である映像の基礎をしっかりと学ぶことをオススメします
エイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」、グリフィスの「イントレランス」、ゴダールの「勝手にしやがれ」なんかを観るのもいい勉強になります
もう1冊は明石ガクト著「動画2.0」です
本のタイトルからも分かる通り、映像ではなく動画時代に特化した本ですね
2.0というのはネクストステージというか動画の進化版を提唱しています
元ネタはweb2.0です
こちらは一転、映像ではなく動画世紀における、動画の役割であったり在り方が書かれています
映像時代の映像のライバルは雑誌といった他のマスメディアでしたが、動画時代のライバルはLINEであったりとプライベートな媒体もライバルになります
youtubeをスマホで見ていたけど、気になる人からLINEが来たらyoutubeを止めてLINEを開きますよね
つまり、動画はテレビや映画といった映像とは異なる価値観になっています
動画制作を始めたい人が動画2.0を観て学ぶことは、とてもいいことだと思います
ただ、ツイッターやyoutubeで動画をアップしている人の大多数が、新しいことをやっているつもりで、手あかがつきまくっている映像手法を使っている人が多くいるので、映像100年の歴史も大切です
「映像の原則」と「動画2.0」は時代が違うだけで、本質的な部分は変わりません
歴史を学ばず基礎を学ばないと、「方法」にとらわれてしまい、動画を作る「目的」を忘れてしまいます
「方法」という悪魔に惑わされないで、「目的」という大事なモノを思い出して
セカオワの「rpg」ですね
この2冊を読むだけでも、かなり基礎が身につくのでぜひ読んでみてください!
映像の歴史について勉強する暇がない人のために、今度「映像の歴史」をnoteに書こうかなとも考えています!!
最後までお読みいただきありがとうございます それだけでとても嬉しいです ただ読んでくれただけで イヤ本当に読んでくれただけで十分です 本当に嘘じゃないよ