AWSを使ったサーバー構築本が素晴らしかった
この本が非常に良かったので紹介する．この本の良いところは実際にAWSでサーバー構築をしていくところにある．VPCを利用して仮想ネットワークを作成し，パブリックサブネットとプライベートサブネットに分ける．そしてパブリックサブネットにはApacheのWebサーバを立てて，プライベートサブネットにはMariaDBを入れる．実際にWordpressを構築して，ネットワークの基礎を学べるのだ．簡単に感想等をまとめようと思う．
Point: ネットワーク技術＆AWSの理解ができる
ソフトウェアエンジニアが理解すべき基礎技術の１つとして，ネットワークがある．ネットワークを理解することで，何か障害が起きた時も問題の分離がスムーズにできたりするだろう（他にも恩恵はたくさんある）．それに加え，本書ではAWSを用いて実際にサーバー構築をする．AWSはますます普及しており，私も入社予定の会社でAWSを使う予定だ．本書を通してAWSの使い方が少し習得できるのも魅力の１つと言える．
この本を読むと，以下などができる，またはわかるようになるだろう（基礎的なレベルだが）．
・AWSで仮想ネットワークを構築する
・AWSでサーバーを構築する
・AWSでセキュリティを意識してパブリックサブネットとプライベートサブネットを構築する
・AWSでNATを構築してプライベートサブネットにあるサーバーからインターネットへ接続できるようにする
・基礎的なネットワークの知識，理解
・TCP/IPの知識，理解
・（付録も読めば）Wiresharkの簡単な使い方
・（付録も読めば）ネットワークの運用に関する知識
実際に作ったサーバー
このリンクから確認できる(追記:お金かかるので止めました)．簡単でサクサクできて楽しかった．リンクからわかるように，ドメイン名はAWS側が作成したものだ．以下のように，きちんとMariaDBとも連携が取れている．
感想
レビューを見てもらうとわかるように，アプリ開発者のインフラ理解に良いと言える．「2,3日で〜〜」というレビューがあるが，ある程度ネットワークの知識があってAWSを初めて使うという人は，1日でできるのではないだろうか（実際，４時間でできたので，土日できっとできるはずだ）．インフラは面白い．
おまけ
ネットワーク技術の有名な本は，以下の本だろう．
この本を読む前，または並行して本書をやるとより深い理解ができるはずだ．本書は初学者にとてもオススメできる１冊である．
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