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【読者感想大公開!】デンマークミステリー『チェスナットマン』(セーアン・スヴァイストロプ=著)

7/16発売のデンマークミステリー『チェスナットマン』。

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映像化も決定している本作、Netflix公式からティーザーもでましたね。

今回、プルーフ版を制作、一般読者のみなさんからいち早く感想がとどきましたので大公開したいと思います!
(アツすぎる感想でテンションマックスです。みなさまありがとうございました。)

ページを捲る手が止まらない、まさしく正真正銘のページターナー。
ずっとこんな小説が読みたかった、読み終えたあとの読了感はたまらない!
(文人・30代)
長いのに非常にテンポが速く無駄な描写の無い作品で、寝るのも食事も忘れて一気に読みました!
凄惨な描写が多かったですが、ヘスやトゥーリン、俗物な上司などの登場人物のキャラが立っていて、本当に楽しかったです。
最後まで読んで、慌ててあちらこちらの箇所を読み返しました。
北欧版『羊たちの沈黙』と言っていい傑作!
ヘスとトゥーリンの締めのシーンがとても美しく、強い印象を残します。
(レジー・40 代)
最初から最後まで展開に次ぐ、展開。
最初から最後まで面白い。
これは新たな北欧ミステリー作家の誕生
早くも次作が読みたくて仕様がない

北欧ミステリーというと、個人的には、雪! 雪! 雪! というイメージなのですが、『チェスナットマン』は季節は秋から始まり、重く雨が降り続けていたのが印象的でした。それと呼応するかのように、事件も陰惨でジメジメとしていて、べったりと絡みついたまま離さない、ラストの直前まで、そんなイメージでした。
ですが、ラストに来るとついに、雪が降りだし、ストーリーも一転。
ジメジメした空気が一気に凍りつき、そのまま全てを終わらせてしまうかのかとヒヤヒヤしました!
それと、キャラクターが魅力的。みんな個性的でいながら、共感できるんですが、最後まで読んでヘスを好きにならない人がいますか?ってぐらい、ヘスが魅力的。
(暇人ごっこ・30代)
北欧ミステリーらしい、暗く重い報われない話で気が重くなりつつも、1章ごとが短いのとスピーディな展開にのめり込み、一気読みしてしまいました。
栗をみただけで背筋がぞわぞわっとしてしまいそうです。笑
(ぼんちゃん・20代)
『チェスナットマン』最高でした!
痛い痛い痛い、怖い怖い怖い。
だけどなんだろうこの感覚は。この犯罪の背景に何があるのか、どうするとこんな酷いことをしようという気持ちになるのか。人間の超えてはいけない線を超えてしまうこの原点を知りたい、それがページをめくる手を止めさせない。一体誰が。この尋常じゃない闇の深さはどういうものなのか。読みながら体のあちこちが痛くなりながらも救われるのはまるで映像が目を閉じていても浮かぶような美しい風景描写の上手さと、(半面犯罪現場の恐ろしさも目に浮かびますが)出てくる魅力的な捜査官たち。特にヘスへの思い入れが終盤が近づくにつれ深くなりました。
(チョコタビッチ・50代)
まるで展開の早いドラマのような、スラッシュが入るような場面転換、ストーリーをある意味小出しに、しかし時にナイフで素早く深く切り込むように見えていない事情を見せ、鮮やかな流れで最後まで読ませる。今までの北欧ミステリーは勿論、展開の鮮やかさではある意味定評のあるアメリカやイギリスのミステリーすらなかったもののように感じます。
(しま・40代)
一気に読み進み、翌日には読了していた。ストーリーに起伏があることに加え、各章が比較的短かくリズミカルに読めたのが長さを感じなかった一つの要因だと思う。未読の方に言いたい。厚さにビビるな。一気に読める。
非常に没入感の高い作品で、Netflix映像化も納得できる。確かに映像化に映えそうな場面が多々あるので、ドラマ化されたら是非とも見てみたい。
(JJMalone・50代)
目を背けたくなるほど暗い部分もありましたが、読み応え抜群で
面白かったです。
次々に起こる事件やメインの2人、ライバルの刑事たちが繰り広
げる展開は本当に映像を見ているような気になりました。
(只今小説熟読中・20代)
1章1章がほんとうに短くて、ドラマで言うと場面が切り替わるたびに章が変わるという感じ。文庫本700ページ弱となかなかの分厚さなんですが、この短い章立てと話のおもしろさで体感ページ数はその半分くらいでした。
事件の猟奇性やスケールでぐいぐい読ませます。
(kenkura・40代)
ラストまでまったく油断出来ない展開。読む度に漆黒の闇の深みにズブズブと足を取られてもなお読まずにはいられない。ミステリー であり、サスペンスであり、北欧ノワールであり、警察小説であり、読んで悔いなし。絶対に読んで欲しい一冊です。登場人物の中にはまったく感情移入できないも出てくるのだが、短い章の中に一人一人の人物の人生を丁寧に描かれているので読むうちに何故か納得ではないけれど犯罪者にも人生があるのだなと思える。
筆者は人間がとても好きなのではと思いました。
(ハルミン・50代)
物語が、長い年月で、成長し、変化し、そして、真実を隠してしまっている怖さがあります。
忘れられた記憶、歪められた愛、デンマークという自然の豊かな、国の中にも犯罪の芽生えがあって、それが隠されていて、少しづつ見え隠れするのが怖いです。
(milano・60代)
「赤や黄色の木の葉が日差しのなかを舞い降りて、暗く光る川のように森を切り裂く濡れたアスファルトの上に落ちる」という書き出しで美しい描写が脳裏に浮かんだ後に、パトカーが猛スピードで走り抜ける。穏やかな風景から、「暗く光る」ところから陰が見え始め、パトカーの下りで一気に不穏な空気が漂う。 最初の7, 80ページ程度はゆっくりじっくり物語をかみしめるように読んだ。その後は溺れるように読み進め、あっという間に700ページに到達。
のめり込む読み方ができる非常に面白い読書体験だったが、気が付いたら午前3時になっていることには要注意
(k-masahiro9/ブクログ)
期待以上!200%応えてくれました!北欧ミステリマニアが望むすべての要素がここにあります。テンボよく進むストーリーの中にスリルがふんだんに盛り込まれ、不穏な雰囲気漂うラストも完璧。
700ページ近くの大作ですが、ページをめくる手が止められません。たとえ一日まるまる没頭しても決して後悔はない!と断言できます。新作を追い続ける作家さんが増えたことが嬉しい限り。
(あさみちゃん/ブクログ)
読み進めていくうちに、点と点が線でつながり、真相がわからず暗闇だった世界に光が刺してきたりとどんどんのめり込みました。 最後の最後まで犯人に見当も尽きませんでしたが、綿密に練られた構想で、読み終わる頃には達成感がありました。 どんな事にも言えますが、どこで生まれたか、育ったか、誰と出会ったか、何を経験したか等、色々なことがキッカケで人となりが構成されていくのですね。 犯人にもきっと違うボタンをかけていたらまた違った人生が待っていたのではないかと思うと、苦しい気持ちになりました。
(うらさん/ブクログ)

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