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どん兵衛 西VS東 食べ比べてみた

昔から関西人の間でまことしやかに囁かれている、「関東のうどんはしょっぱくて、よー食べられへんわ」という噂。

私も関西人なのでずっと気になってたんですが、それをようやく確かめる日が来ました。

そう、日清のどん兵衛東西だし比べです。

日清 どん兵衛 東西だし比べ

西は本鰹、昆布のWだし、
東は本鰹、宗田鰹のWだしとなっています。

それぞれの成分表を示します。

西の成分表
東の成分表

カロリーは若干東の方が高いですね。

そして注目すべきは塩分量。

なんと…西の方が多い!!
スープを見ると西は3.6g、東は3.3gとなっています。

関西人の
「関東のうどんは濃くて食べられへんわ」
というのはなんだったんでしょうか!?

しかし、食べてみないと分からない。

いざ実食!

蓋を開けてみるとスープの粉が入ってる。七味も。ぱっと見の違いは復路の色だけ。

開けて粉を入れてみると…

左が西 右が東

西の方が色が薄い!!
影っぽくてわかりにくいかもしれませんが、
西の方が色が薄くて東の方が色が濃いです。

匂いに違いはあまりない気がします。

必要なお湯はどちらも410ml。5分間待つ。開けてみると…

うーんいい匂い!でも見た感じ一緒?

麺を上げてみると、

確かに東の方がスープの色が濃い!
(写真では分かりづらいですね💦)

そして肝心のお味。

西の方は、ああ、いつもの食べ慣れてる味。
昆布だしのね。

そうそう、どん兵衛ってこんな感じ。

東の方は…味が濃い!

関東のうどんはホントに味が濃かった!
鰹の風味もしっかりする!

こっちの方がちょっと好みかも…笑

お揚げも出汁の吸ってるので味が違いました。

食べ終わった後のスープを見ると一目瞭然!
明らかに東の方が色が濃いです。

関東のうどんは本当に味が濃いのか?
長年の疑問は解消されました。

なぜ関東のうどんは濃いのか

今回の味比べで、確かに関東のうどんは濃かったです。

塩分も少ないのに、なぜでしょうか?

ここで、一つの可能性に思い当たりました。

塩分が少ないのにしっかり味がする…
そう、グルタミン酸ナトリウムです。

昆布やカツオに含まれているグルタミン酸ナトリウムは食塩に比べてナトリウム量を減らすことが可能です。

グルタミン酸ナトリウムはうま味成分なので、塩分が低くてもしっかり味を感じることができます。

しかし、昆布もカツオもどちらにもうま味成分があり、3gの差を生むぐらい東側だけうま味成分が多くなることは考えにくいです。

じゃあ他の材料が原因では?ということで、東と西で作り方の違いを調べてみました。

うどんの違い
うどんの場合は、京風と関東風の大きな違いは「つゆ」にあります。関東は「うどんつゆ」、関西では「うどんだし」と呼びます。
京風は、昆布出汁がベースの薄口醤油の透明な汁に対して、関東風は、鰹出汁がベースで濃い口の黒っぽい汁です。

京風と関東風の料理の違い

なるほど、醤油が薄口と濃い口で違うんですね。

そもそも薄口醤油と濃口醤油って何が違うんでしょう。改めて考えると全然知りません。
ということで調べてみると…

薄口しょうゆと濃口しょうゆとでは塩分濃度が異なります。色味の薄い薄口しょうゆは塩分濃度が高くすっきりとした味わい。色味の濃い濃口しょうゆは塩分濃度が低い分、風味やコクがあるので、より深い味わいを楽しむことができます。さっぱり仕上げたいお吸い物などには薄口しょうゆ、しっかりコクを出したい煮物や照り焼きなどには、濃口しょうゆがおすすめです。

薄口しょうゆと濃口しょうゆはどう使い分ければよいですか?

え、薄口醤油の方が塩分高いの!?
ていうか西のうどんの塩分が高いのって薄口醤油使ってるからってだけ?

淡口醤油は、濃口醤油に比べてもろみ(しぼると醤油になる、発酵するもの)に加える塩水を1割増しの量で加えて作ります。塩水が多い分、もろみが少し薄まり、色が淡くなるというわけです。

淡口醤油の塩分が濃口より高い理由

ということらしいです。はぇ~なるほど。
凄いシンプルな理由。

ちなみに出汁が違うのは↓の理由らしい。

出汁の違いは、地域の水質によるところがあるようです。
関西の水は、軟水で昆布の出汁が出やすく、関東の水は硬水で昆布の出汁が出にくいために、鰹出汁を効かせるみたいです。
出汁を取る時間も関西は短時間でさっと取るのに対し、関東は長時間を掛けて煮込むという違いがあります。

京風と関東風の料理の違い

関東に行ったときにうどんわざわざ食べないので、関東のうどんを今回始めて食べましたが、もしかしたら関東のうどんの方が自分に合っていたのかもしれません。

今度関東に行ったらうどん食べてみようかなと思いました。

おわり

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