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編集者のお仕事をのぞく③/書く人の学校「#マーブルスクール」第7回講義録~メディア運営編~

インプットの量が多すぎてアウトプットする時間が圧倒的に足りない今日この頃です。夏から参加している、書く+αのスキルを学ぶMarbleスクール。
先だって、その第7回目の講義が行われました。今回のテーマは、「メデイア運営」。編集のその先にあるもの、として位置づけられていた、「メディアを作りあげ、それを広く届けていくお仕事」の内容とは?今日のまとめでは自分の振り返りも含め、メディア運営の世界を紐解いてゆきたいと思います。

メディアとは何か

講義は「メディアとは何か」という問いからスタートしました。私がメディアと聞いて思い浮かべたのは、テレビや新聞などのマスメディアの存在。が、ずばり、メディアをひとことでまとめると

情報を伝えるための媒介手段のこと

そこには上記、マスメディアだけではなく、今回の講義のメインテーマでもある、Webメディアが含まれてきます。Webメディアはさらに


オウンドメディア
…企業やサービス運営元が行うもの。

ソーシャルメディア
…SNSでの情報発信。YoutubeやInstagram、noteなど。

アフィリエイトメディア… 収益化を目的としたメディア。どれだけの人に見てもらっているかの数や、どれだけクリックしてもらった?というデータが、そのメディアがうまくまわっているかの指標になる。

という分類がなされます。例えば私は普段、よくこちらのサイトを見ますが、これなんかは株式会社日経BPさんが運営する、オウンドメディアのひとつ。

メディアは情報の媒体手段である以上、そこには何らかの届けたい価値=目的があり、それは各メディアによってさまざまです。

メディアに絡むお仕事とは

さて、このメディアにまつわるお仕事。具体的にはどのようなものがあるかみていきます。ざっくりと3つあり、それは

メデイアを作り上げる
…自分でメディアを作って収益化目指す

掲載する記事の受託制作
…企業から掲載する記事の制作を請け負って、決まった記事数を納品するお仕事

コンサルティング
…メディアをたくさんの人に見てもらうため、サイトをより見やすくしたり、例えば何かのお申込みまでの経路を分かりやすく整えたりといったコンサルティグを行うお仕事

メディア運営とひとことでいっても、立ち上げから実際に稼働してからのメンテナンスまで、多様な局面があることがわかりますね。

メディアを運営する中でもっとも大事なこと

講師のえるもさんは、「もう今日はここが一番大事です。ここだけスクショしてください。」と言ってらした(笑)メディア運営する中で、絶対に持っておくべき視点、それは

誰に何を何のために届けるのか?

というもの。そのメディアがオウンドメディアであれソーシャルメディアであれ、何であれ、この点をしっかりと定めておかないと、なんともふわっとした「で、なんのためにあるのこのメデイアは」ってのが、定まらないメディアができあがったしまう……!(そして、そういったサイトが意外にも多いとのこと)

ここまで聞いて思うのは、ライターとして何かを書く際にも、いえ、ひろく何かを伝えようとするお仕事のいずれもが、この

誰に
何を
何のために

視点が、キーになるんや、ということです。ここを明確にしておくことが、人に何かを届けようとするときには大切なのですねぇ…。わかっているけど、つい見失いがち。

目的設定

メディア運営を成功させるためにもっとも大事なポイントをおさえた上で、実際にWebメディアの企画を立ち上げるまでの流れを学んでいきました。まずすべきは「目的の設定」。そのメディア立ち上げて、何をしたいの?というシンプルな指標を決める、ということです。

目的は大きく分けて

・収益化
・ブランディング/広報
・集客/販促

があり、何度も申し上げていますが、各メディアによって異なります。上記でも名前を挙げさせていただきました日経womanさんはどうでしょうか。

インタビューがあったり、イベントのお知らせがあったり

サイト説明にはこうあります。

世代別&世代をクロスした情報を発信するWEBメディア

たった1年前の光景とも違う、大きなうねりの中、私たちは生きています。まっさらな気持ちで自分のことを見つめる時間が増えているかもしれません。 日常は、政治や経済、社会の課題と地続きであることも、改めて実感する今、必要な情報とは? 動き出す人に役立つメディアとは?そう考えた私たちの答えが、新生・日経xwoman(クロスウーマン)でした。

20~30代向けの「doors」、働くママ・パパ向けの「DUAL」、40~50代向けの「ARIA」で、各ライフステージでのさまざまな働き方や生き方、本音の詰まった共感ストーリーをお届けします。 それとともに、広い視野で、変化の速い時代に知っておきたい時事テーマや社会課題、企業、健康・美容、マネーの深掘り情報を、しっかりと発信していきます。

自分らしく道を描き、選び、動き出そうとする私たちの一歩を語り、世代を超えて、次の勇気や力につながっていくことを願っています。 泣いて笑って葛藤しながら、働き、生きることを誇らしく思う私たちの声がクロスする場所。日経xwomanにご期待ください。

日経xwomanとは:日経xwoman (nikkei.com)

“自分らしく道を描き、選び、動き出そうとする私たちの一歩を語り、世代を超えて、次の勇気や力につながっていく”記事をつくるという使命感のもと、インタビューを行い、時にはイベントも開催することで、上記の価値観を届けていきたい。ここからは、企業としての在り方を世に伝えようとする「広報」的な役割を見出せそうです。

かつ、記事を実際に読んでいくと、有料会員にならないと読めない記事があることがわかります。この点からは会員登録をうながして、収益につなげようとする目的もみえますね。(サイトの目的はひとつというわけではなく、複数にまたがることもあるのですね!)

長くなりましたが、そのサイトの目的を明らかにしておくこと。これがそのサイトを育てていくにあたってはとても大事な視点です。そうでないと、「PVが伸びてないし、このサイトもう閉めてしまおう」という安易な結論に至ってしまうこともあるとか。でももし、そのサイトの目的がブランディングであるなら?みるべきは単純にPV数だけではないかもしれない。複数の観点からサイトを見ていく必要があるのです。

戦略設計

では実際に、メディアの戦略とはどのような内容なのでしょうか。いかにポイント6つを列挙します。

なぜ(メディア運用の理由)
何を(発信する情報)
いつまでに(期間の設定)
誰に向けて(いわゆるペルソナ)
どんな風に(手法)
どれくらい(配信頻度など)

これらを考えるにあたっては、「リサーチ」も重要で。つまり、

競合他社のサイトはある?
それらとの差別化ポイントは?
ジャンルや業界の規模は?
サイトの落としどころは?(申し込み先の設定/読者の行動をどこに向けたいのか)

これらを観点に、上記6つのポイントを考え抜いた先に、作るべきメディアのカタチが見えてくるのかもしれません…!(先の長い話や…)

いよいよ企画

運営するメデイアの目的やターゲットが決まってくると、いよいよ実際に掲載する記事の内容を決めていく企画の段階に入ります。

企画・カテゴリの作り方作成ポイント

信頼性アップを目指すなら
専門家のインタビュー/コラム
監修記事

SNSでのシェアを目指すなら
著名人インタビュー/連載
トレンドの動画や話題についての記事

サービスや商品購入を促すなら
レビューや体験記事
比較記事

こういったくくりで記事をまとめたり、企画を練ることで、メディアの目的が達成されていくのですね……!

メディアを作る意味

繰り返しになりますが、メディアは「ある情報を伝えるための媒介」のこと。である以上、「何か」を「誰か」に届けて、「届けた先にその誰かの行動を変えよう、促そう」とする目的があります。

そのために、メディアをどう設計するのか、どう運営するのか。それをとことんまで考え抜く必要がある、と知りました。

独りよがりのメディア

ではなく、つねに画面の向こうにいる人を想像する。これってほんとう、めちゃんこ基本で、かつめちゃんこ大事なんだなぁとつくづく感じいった次第で。

そのためにも、他のサイトにはない自分オンリーの強みを明確にしていく必要があるだろうし(いわゆる差別化)それをきちんと届くかたちで表現するのも大事なのでしょうね……。

なんて奥深い「メディア運営の世界」。あのサイトもこのサイトも、これだけ多くのことを考え抜かれていま、私たちの目の前にあるのかと思うと、すごく尊いものに思えてきますね。

さぁ今回の課題は、「オウンドメディア」の企画!ですっ!!

誰に
何を
何のために

届けるのか。ここを明確にしたうえで、企画書をつくっていこうと思います。

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