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手術の前夜に思うこと

明日はきっと、一日をとおして緊張しがちだろうから、きっと疲れる。早く寝ないといけないのに、こんな日はやたらと目がさえる。

すやすや、というのはこういう状態のことをいうのだな、と、明日、手術を迎える次女の、それはそれは穏やかな寝息を耳にしながら、またパソコンの電源を入れてしまった23時過ぎ。

書かないと。今思っていること感じていること、しっかり書き留めておきたい。消えてなくなってしまう前に、と思ってしまう。いつも、特に、今夜のように、気持ちがざわざわする時は。

とにかく昔から、メモをとりたがる癖があった。そう、これは立派な「へき」である。今は便利な携帯があるから、その中にデフォルトで入っているメモ機能を駆使して、とにかく思いついたことやら何やら気づいたことをメモしまくっている。

以前はその役割を、紙の日記が担っていた。(だから、実は最近の私の日記は、メモにその役割をとってかわられ、実に簡素なものになってしまっている)

「私という人間は、この日あの場所でこういう風に感じました。」なんかそういうことを、しっかりと覚えておきたいと思っている気がする。嬉しかったとき、反対に、悲しくて仕方がなかったときも、すべてを言葉にして、そのときの自分の感覚をとどめようとしているような。

なんだろう、もったいないっていう感覚に近いのかな。喜びも悲しみも、すべて、私を構成してくれた、大切なものごとだから。そんな簡単に流してしまうのはもったいない。それらひとつひとつの経験や感情があるからこそ、いま、私がここにいるのだと思うので。

人間、かなしいかな、いつかは消えてなくなってしまう。

だからこそ、味わいつくそうとしているのだろうなと思う。永田盛香の一生を、味わいつくす。この身をもって、体験する。その結果訪れた感情を観察し、咀嚼し昇華する。自分を知るっていうのはたぶん、そういうことの繰り返しの上に成り立つことなのじゃないかな。

ということを書いていたらあっという間に日が変わる時間が近づいてきた。夜間循環の看護師さんが、すでに何度か来てくれている。ほんま皆さん遅くまで、ご苦労さまです。

さて、自分の記録魔・永田。メモには感情を記録し、感じたことを覚えておくため、ということと合わせて、もうひとつ重要な機能がある。

それは、不安な感情をそのままにしないということ。悲しさ不安といったいわゆるネガティブな感情は悪ではないものの、扱い方を間違えるとのちのちやっかいなことになることが多いもの。こじれると何がそもそもその感情の原因だったかが、わからなくさせてしまうのがこのネガティブ感情だと思っている。

だから書くのだ。自分が、自分であり続けるためにも。

明日は次女の四回目の手術。麻酔入れて眠らせて、体にメス入れてってやっぱり毎回怖いのだ。そう、私は怖いのだー!!!!でも、でもでも。

生きようと、頑張りたいと思って生まれてきたたくましい私の二人目の女の子。怖い気持ちも感じながら、でもきっと、大丈夫と思ってもいる。そんな自分をしっかり立たせながら、今日はこの記事を書きました。

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