クランベリーは太陽の味~いきものと食べ物と
今日パンを買って食べました。
普段はあまり食べないパン。
クランベリーとマスカルポーネのパン。
なにげなく頬張ってクランベリーを噛んだとき衝撃が走りました。
その時感じたのは輝く太陽。
食をテーマにしたアニメの演出のような、あの感覚。
クランベリーを食べたのは初めてじゃない。
けれど、今までは本当に味わっていなかったのだなぁと。
そして思ったのは肉のこと。
わたしはごくまれな時を除いて肉を食べません。
魚も時々だけ。
お肉に残る動物の感情に影響されるのを避けるのが主な理由です。
だから鳥類は大丈夫そうなときいただくことがあります。
そのお肉をいま食べたら?と考えたのです。
もしかしたら動物が生きていた時の喜びまで、命を全部感じることができるだろうか、と。
むかし絵本の読み聞かせをやっていた時、「死んでくれてありがとう」みたいなタイトルの絵本を読んだことがあります。
少年が口にしているうしなどの動物の命に想いを馳せて「ありがとう、うし。ぼくのためにしんでくれて」というように感謝を綴っています。
わたしはいのちの重さを伝えたくてその本をチョイスしていたのですが、ちょっと見方が変わりました。
それは臓器移植に似たような感覚。
いのちを奪ったのではなくて、いのちを繋いだという感覚。
そんな風に感謝していただくことができたら、動物たちの想いも浄化されるだろうか。
わたしはやっぱり哺乳類の食物連鎖に巻き込まれたいと思わないけれど、お肉を食べる選択をしている人たちのことを考えながら、そんなことを感じました。
*追記*
絵本は谷川俊太郎さんの「しんでくれた」でした。
衝撃的なタイトルに思わず手に取って複雑な思いで読んだ絵本でした。
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