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【Vol.13】首から肩・腕にかけてのしびれに対する鍼灸治療

こんにちは。とある鍼灸師です。

この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。

みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。


何にもしていないのに腕が突然にしびれる・・・

朝起きたら腕がしびれる・・・

ひどい時には、首や肩がパンパンに張って、なにも動かしていないのにずっと腕がしびれていることがあります。

腕を取り替えたいくらい嫌な感覚になります。

本当につらいです。

では、どういった症状なのか考えていきましょう。


1.しびれとは

(1)神経の働き

しびれは、神経の異常でおこります。

例えば、正座して足がしびれる状態は、足にめぐっている神経が膝裏で圧迫をされているためにおこります。

神経はカラダを動かしたり、暑さ・寒さ・触られている感覚を感じとる働きをします。
そのため筋肉・皮膚などカラダのいたるところにめぐっています。

もし、神経の働きがなければ、筋肉を動かしてカラダを動かすこともできません。
冷たい・熱いという感覚を皮膚で感じ取ることができません。


神経は、脳や脊髄(せきずい)も含まれます。

脊髄とは背骨の中に入っている神経のおおもとです。
脊髄は脳とつながっていて、痛みや感覚を脳で感じ取るようにしています。

この脊髄からいろいろな細い神経がのびて、筋肉や皮膚などにめぐっています。

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(2)しびれの原因

多くの場合、しびれとなると神経の圧迫が原因で起こります。

カラダには、筋肉を貫いて神経が通っている場所が存在します。

筋肉が硬くなった時、筋肉がぎゅーと縮こまり、その神経を圧迫します。
すると、しびれが発生します。

筋肉が硬い状態は、血液が不足していることが原因で起こります。

また、神経が正常に働くためには、血液が必要です。
血液の流れが悪くなることで、神経に異常をきたすなんてこともあります。


2.しびれがでる病気

首や肩・腕のしびれで考えられる病気は、さまざまあります。

動いているときにしびれが強く出て、安静にしているときは比較的しびれが軽い状態の場合は、以下の病気が考えられます。

・頚椎 症(けいつい しょう)
・頚椎 椎間板 ヘルニア(けいつい ついかんばん へるにあ)
・後縦 靭帯 骨化 症(こうじゅう じんたい こつか しょう)
・胸郭 出口 症候群(きょうかく でぐち しょうこうぐん)
・手根管 症候群(しゅこんかん しょうこうぐん)

首や胸の背骨、首や肩・腕の筋肉の異常によっておこる病気が多いです。

わたしが、見てきた中で多いのは、ヘルニアと胸郭出口症候群が多いです。

頸椎や胸郭出口症候群の場合、姿勢が悪いことが原因で起きます。


3.姿勢と病気の関係

最近は、パソコンやスマホ・タブレットなどを使い、座って長時間の仕事をすることが多いです。

長時間の座りながらの作業は、姿勢が崩れます。

姿勢が崩れるのは、その土台である骨盤のゆがみが原因にあります。


骨盤は、仙骨(せんこつ)と寛骨(かんこつ)と尾骨(びこつ)という骨で構成されています。

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骨盤のゆがみ方は、ほとんどの人(7~8割くらい)が同じゆがみ方をしています。

そのゆがみ方とは・・・

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