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自分が傷ついた気持ちを武器に他人を攻撃する人々

昨今のSNSを見ていると、自分が傷ついた気持ちを武器にして、他人を攻撃する人が一定数いるなと思う。

私が一番感じるのは、妊娠・妊活関連。
妊娠を公表した芸能人やインフルエンサーがマタニティフォトを公開すれば、ひとたび「不妊・妊活中の人の気持ちを考えろ」とケチがつく。
産休クッキーなんかもそう。

不妊で悩む人にとって、他人のキラキラしたマタニティフォトや、身近な知人の妊娠報告がメンタルにくるのはわかる。私も不妊で悩んだ経験があるから。

その気持ちは無視してはいけないし、間違ってない。心の奥深くまでグサりと刺さりえぐられるようなものなのだ。何とも言えない、泣きたい気分になる。

ただ、それは誰が悪いわけでもない。
マタニティフォトを公開した芸能人も、それに傷ついた人々も、どちらも何も悪くないのだ。

じゃあそれらを見て悲しい気持ちになってしまった人は、黙って何も言うなということか。

違う。悲しい気持ちは発信していい。おめでたいよね、でも私は悲しいんだと、言っていいと思う。

でも、「私は傷ついた!不妊の人の気持ちも考えろ!不快だ!」と強い言葉で批判するのは、間違ってる。

悲しい気持ちになってしまったのは、あくまでも自分の問題。悲しい気持ちに「させられた」のではなく、悲しい気持ちに「なった・なってしまった」だけ。

もう一度言うけれど、悲しい気持ちになることが悪いわけではない。弱い人間だとも思わない。

ただ、傷ついた、悲しい想いをしたからといって、それを武器に相手を攻撃するのは違うんじゃないか?

自分を正当化して相手を傷つける権利は、誰にもない。

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