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「フォレスト・ガンプ」をみて、もう少し好きでいてもいいと思えた

昔ほどは、昔好きだった人のことを考えなくなった。
なんてったって、もう別れて2年以上も経ってるんだし。
だけどすっかりなかったことにできるかというと、そういうわけにはいかなかった。
ぼくを苦しめるほどではなくても、まだ拭いきれないなにかがあった。

一昨日、その子がインスタライブをしていたから見た。
やっぱり好きだけど、でもそんなに苦しくはなかった。
たとえ今その子がぼくの知らない誰かと付き合っていたとしても、ぼくはもうそんなに落ち込むことはないと思う。
だからもう、ぼくは元気で幸せそうなその子のファンという存在でもいい気がした。

そして今日、「フォレスト・ガンプ」をみた。
フォレストの心境を想像してなんども苦しくなった。
消えていくジェニーの影が、ぼくの中にある記憶と重なってしまったのかもしれない。
過ぎ去っていく波のように、来たかと思うと通り抜けていく。
そして振り返ることはない。

でも、最後の最後は愛しあって結婚した。
まっすぐに愛し続けたフォレストが美しかった。
なぜかまたぼくも会えるんじゃないかと思った。
もっと素直に、好きでいてもいいのかもと思えた。
そして久しぶりに、こんなにも会いたくなった。

映画をみたあと、スマホに入ってる写真を見返した。
もうずいぶん長いこと開いてなかったアルバム。
そこには君がいた。
まだかがやいてた。
かがやいてる君が、妄想でも絵でもなくて、写真の中にいた。
写真の中にいるということは、実際にこの現実の中にその瞬間が存在したということ。
当たり前だけど、最近はそれすらも疑っていたのかもしれない。

ぼくは気持ちが込み上げてきて、布団の中でいっぱい泣いた。
その時の感情、景色、空気、あたたかさ、全部がよみがえってきて、幻ではなかったことを確かめた。
やっぱり、好きでいたいと思った。

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